高知県の廃校が水族館に変身し大ヒット 「台風の街」のネガティブイメージを一掃
台風で有名な室戸岬の廃校活用が話題に 運営の秘策とは…
■廃校が華麗に変貌
この水族館は、学校の施設をそのまま残していることも特徴のひとつ。プールや水道施設、昔の学校ではおなじみのOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)を、展示水槽として使用している。
また、理科室や家庭科室をそのまま残しているため、魚をさばくといった実習もできるようになっている。そのため全国各地から、児童・生徒・学生もやってきている。
修学旅行や大学のゼミ、研修などでも多く使われているそうだ。研修に来た学生が室戸を好きになり、卒業後漁師になったという事例も発生。
学校からのお手紙はほぼ全員が同じ文章ですが、きのう届いた学校は皆さん個性的で面白く読ませて頂きました。
「飼育方法について詳しく」というリクエストで登校した学校でした。
3学期に手作り水族館をつくって地域に公開予定とのこと。
今度は私たちが登校します。 pic.twitter.com/Yw8QJGvYr8
— むろと廃校水族館 (@murosui_kochi) September 13, 2020
廃校が、再度学びの施設へと華麗なる変貌をとげて、地域の中心となり、人を呼び活気をもたらした。
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■地域産業との連携も
地域との産業とも連携し、かまぼこ屋とコラボした、「カメぼこ」も水族館で販売中。また、なかなか流通していない室戸はちみつを、水族館独自のラベルを貼り、近々発売予定だ。
1回1,000円で大人気の「ぶりくじ・さばくじ」は、1等から4等まで異なる大きさのぬいぐるみが景品となっている。1等は全長約80cmあり、開始からすでに4万5,000回利用された。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)