沖縄には台風が“上陸”しない理由 警視庁のツイートに「知らなかった…」
毎年多くの台風の影響を受ける沖縄県。しかし、これまで台風が上陸したことはない? その理由は…
台風9号、10号が立て続けに沖縄や九州に接近するなど、今年も台風に警戒すべきシーズンに突入した。
そうした中、警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターが、台風に関する豆知識を紹介し話題になっている。
■沖縄に台風は上陸しない?
「台風は沖縄に上陸しない?」と切り出した同アカウント。沖縄県は毎年台風の影響を受けているが、“上陸しない”なんてことがあるのだろうか。
この理由について、同アカウントは「気象庁では、台風の中心が北海道、本州、四国、九州のいわゆる本土に到達したときに限って上陸という言葉を使います」「毎年多くの台風が来襲する沖縄では通過とされ、上陸とみなされないのです」と解説。
そのうえで、改めて台風への備えを呼びかけた。
台風は沖縄に上陸しない?気象庁では、台風の中心が北海道、本州、四国、九州のいわゆる本土に到達した時に限って上陸という言葉を使います。毎年多くの台風が来襲する沖縄では通過とされ、上陸とみなされないのです。台風が心配な季節です。適切な備えと行動で大切な家族や自分の命を守りましょう。
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) September 14, 2020
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■気象庁の「台風上陸の定義」とは
気象庁に確認してみると、『~こんにちは!気象庁です!平成28年10月号~』の中で、台風上陸の定義について……
「気象庁では、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を『日本に上陸した台風』としています。ただし、小さい島や半島を横切って短時間で再び海に出る場合は『通過』としています。このため、例えば沖縄本島を台風が通っても上陸とは言いません」
と明記されていた。気象庁の用語集『台風の通過』の項目には「台風の中心が、小さい島や小さい半島を横切って、短時間で再び海上に出る場合を言う」とあり、多くの島々から構成されている沖縄県の場合は、「上陸」ではなく「通過」となるわけだ。
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■台風の接近に備えて
台風に関する豆知識に、ツイッター上では「それは知らなかった」という声の他、「上陸の有無に関わらず台風が近付けば危険」という声も。
ちなみに、しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,798名を対象に実施した意識調査において、「地震や台風などの災害に備えている」と回答した人は、全体で約3割という結果に。
上陸する・しないに関わらず、台風が接近するということは極めて危険な状況だ。自分と大切な人の命を守るために、できる限りの備えをしておこう。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)
対象:全国10代~60代の男女1,798名 (有効回答数)