Go To Eatキャンペーンの「Go to eat」普通は使わない表現? その理由を解説
GoToEat、普通は使わない表現!?
こんにちは。英語学習ゲーム・英語物語のメディアチームです。新型コロナウイルス感染拡大で経営危機に追い込まれている飲食業界を救うため、Go To トラベルキャンペーンに引き続き、10月からGo To Eatキャンペーンが実施されますね!
しかし、このGo To Eatキャンペーンですが、わかりやすいものの、ネット上で使い方が間違っているという指摘もあり、なんとなく違和感がある気もします。そこで今回は「Go to eat 」という表現が正しいのか? 間違っているのか? 本当のところを説明します。
■文法的には間違っていないけれど…
「Go to eat」ですが、結論から言うと文法的には間違っていません。理由としては動詞である「go」に不定詞「to+動詞の原型(〜するために)」がついており、文法的に誤りがないからです。
しかし、ここでポイントとなるのが文法的に 正しい のではなく、間違っていないとあえて表現したところです。実際に「Go to eat」はネイティブの方にも聞いてみたところ、「ちょっと違和感があり、実際には使わない」とのことでした。
外食することは「Go to eat」ではなく、「Go out to eat」と言うことが多いのだとか。つまり、「Go to eat」は文法的には間違っていないけど、実際には使わない表現ということになります。
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■正しい表現よりもわかりやすさ
では、実際に使わない表現を使うのは良くないことなのでしょうか? たとえばAppleは、スローガンとして「Think Different」を掲げていることは有名ですが、じつはこれ、文法的には間違っているのです。
正しく言うと「Think Differently」ですが、この意味である「違うように考えなさい」というものだけでなく、「発想を変えて考える」など幅広い意味を持たせてスティーブ・ジョブズの考え方をより忠実に表すために、あえて間違った表現を使う手法もあります。
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■馴染みやすさが重要
Go To Eatキャンペーンも、実際には使わない表現かもしれませんが、Go Out To Eatキャンペーンとするよりはるかに言いやすく、馴染みやすいですよね。
このキャンペーンも、そういったスローガンとしての「わかりやすさ」や「馴染みやすさ」を重視して決められたのではないでしょうか。何はともあれ、Go To Eatキャンペーンが成功し、少しでも飲食業界が盛り上がってくれることを祈るばかりです。
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(取材・文/しらべぇ編集部・英語物語 メディア班)