尼神インター誠子、初エッセイ本『B』を上梓 「誠子の過程を全部書いた」

自身初のエッセイ本『 B あなたのおかげで今の私があります』を上梓する尼神インターの誠子にインタビューを実施した!


 

■参考は『東京百景』のバランス

尼神インター 誠子

―――松本人志さんの『遺書』や、又吉直樹さんの『東京百景』など、これまでにも芸人さんが書かれたたくさんの素晴らしいエッセイ本がありますが、誠子さんが読まれたものはございますか?

誠子:私は又吉さんが書かれた本が大好きで、一番好きなんが『東京百景』なんです。最初はなんか東京に馴染めへんというか、関西のほうがあたたかいなと思ってたんですけど、『東京百景』を読んで、東京って街のあたたかさとか面白さをすごく感じて、東京が大好きになったので。


―――又吉さん独自の視点でクスッと笑えるお話だけでなく、映画化もされた『劇場』を思わせる気づいたら涙が止まらなくなっているようなお話も書かれていて、僕も大好きな一冊です。

誠子:まさにおっしゃっているような、芸人が書くエッセイとしてのバランスは『東京百景』のバランスで書きたいっていうのはありましたね。


参考にさせていただいたと言うと本当に恐れ多いですし、あんなに素晴らしい作品に近づけてはないと思うんですけど、笑えるところと、自分が向き合ってきた、読者の方が共感できるようなコンプレックスとか、真面目な部分というバランスでは、いい塩梅で書けたんじゃないかな。


―――又吉さんが実際にその地を歩いて、目にした東京の街が全部素敵に感じられるのも魅力だと思うのですが、『B』でも誠子さんの感覚を通して東京の街を見ることができますか?

誠子:中目黒に住んでる中目黒の駅とか、大阪の通天閣も出てくるし、風景描写は意識して書いたので、『東京百景』を好きな方にもぜひ読んでほしいです。テーマが、又吉さんは東京ですけど、こっちはブスでやってるんですけどね(笑)。


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■「ブス」を「B」にした理由

―――最初に著書のタイトルを伺ったときに気になったのですが、「ブス」を「B」という風に伏せられているのは、やはり世の中の風潮も関係しているのでしょうか…?

誠子:いえいえ、全然です! 「B」にしたのは、ブスを俯瞰してるからなんです。内容的にはエッセイなんですけど、自分を物語の主人公みたいに「私」じゃなくて、「誠子」って小説風に書いてたり、ブスを「B」って擬人化してたり。


そういう世間的に受け入れられへん、ブスというワードを避けてじゃなくて、ブスとより向き合うために、「B」にしたって感じですね。あと、この本を書く前に、浜崎あゆみさんの『M』を読んでたんで、その感じもちょっとあって面白いなと思ったので。ブスをポジティブに捉えた「B」ですね、この場合は(笑)。


―――最近はお笑いといえどもセンシティブになっているテーマなので、そうなのかなと思ったのですが、まさか『M』が関係していたとは(笑)。でも、誠子さんはバラエティにもたくさん出られていて、やはりその変化は感じられているのではないでしょうか?

誠子:感じますね。テレビではもう「ブスやな!」みたいな直接的なブスイジりは、さすがになくなりましたし。

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■ツッコミのフレーズに変化
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