岸洋佑「自分のために生きていない」 サラリーマン経験で変化した人生観

1年ぶりのシングル『パンダちゃん』をリリースした岸洋佑にインタビューを実施した。

岸洋佑

シンガーソングライターの岸洋佑が、1年ぶりのシングル『パンダちゃん』を8月29日からiTunesなどの主要配信サイトで配信スタート。翌月1日には、タレントの岸明日香と共演するミュージックビデオも公開され、ふたりのキュートなダンスにも注目が集まっている。

しらべぇ取材班では今回、洋佑にインタビューを実施。『パンダちゃん』制作の経緯やミュージックビデオ撮影の裏話、さらには芸能界デビューから10年の軌跡を振り返ってもらった。


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■気持ちが落ち込んだタイミングだから

―――最新シングル『パンダちゃん』を拝聴しましたが、とても幸せな気持ちにさせていただきました。洋佑さんがこれまでに歌ってこられた楽曲とは、また少しテイストの異なる一曲なのかなという印象を受けたのですが、どういった経緯で制作されたのですか?

岸:本格的に作り始めたタイミングは、自粛期間中でした。自粛期間はどうにもこうにも家にいないといけなくて、家にいながら男が何を考えるかというと、妄想なわけですよね。それが時代にマッチしてるなと。


家の中で完結する話で、なおかつ男のアホでハッピーな感じが出ればいいなと思って、この曲を作り始めました。すぐ書ける曲はいい曲というジンクスが僕の中であるんですけど、歌詞は10分、メロディは30分くらいで作れました。


―――自粛期間中は心が沈みがちな人も多かったと思うのですが、洋佑さんは前向きな気持ちで楽曲作りに取り組めていた感じですかね?

岸:僕、テンションが低かったり、満たされていないときしか曲が書けなくて。幸せなときは面白いくらい曲が書けません。『パンダちゃん』は、自粛期間中で心も変だったし、ちょうど私生活でもいろいろなことがあって、そのタイミングだからこそ幸せな曲を書きたかったんだと思います。


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■究極のインスタントラーメン

―――洋佑さん自身も気持ちが落ち込むなか、『パンダちゃん』のような曲を作られたということですが、頭の中で「こんな人に届けばいいな」というイメージはありましたか?

岸:今はみんな、疲れていると思うんです。そんな中で、『パンダちゃん』は振り切って、全体を通して全員でふざけてるので、老若男女みんなに聴いてもらって、「こいつバカだな」ってライトに聴いてもらいたいと思っています。


いい意味で、この曲に対しての想いがなくて。これを聴いて元気になってくれとも思わないし、「なんか楽しいよね」くらいの気持ちで、聴いてもらったり、踊ってもらえたりしたら嬉しい。


究極のインスタントラーメンみたいなイメージです。みんなが好きで、みんなが食べたらおいしいけど、絶対にそれが必需品ではない。そんな曲になればいいなと思っていて。曲に対して、初めて、気持ちが軽い感覚があります。


―――コロナのこともあって、どんな曲を聴いても歌詞の意味を深読みしてしまったり、気軽に音楽を聴くことができなくなった人も多いと思うんです。『パンダちゃん』はそんな中でも楽しく聴ける音楽だなと個人的には思っていて。

岸:具体的すぎて、1ミリも深読みできないですからね。「柔らかいところに埋まりたい」も、僕のことを包み込んでほしいという気持ちもありますけど、ミュージックビデオのままの意味なので(笑)。


でも、僕も元々そういう(いろいろ考えてしまう)曲のほうが得意ですし、辛いときに辛い曲を聴くのもいいと思います。

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■岸明日香がイメージを120%具現化してくれた

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