岸洋佑「自分のために生きていない」 サラリーマン経験で変化した人生観
1年ぶりのシングル『パンダちゃん』をリリースした岸洋佑にインタビューを実施した。
2020/10/10 17:00
■岸明日香がイメージを120%具現化してくれた
―――明日香さんが出演されている『パンダちゃん』のミュージックビデオも、ものすごくかわいくて癒されました。
岸:明日香ちゃんは、男にとってセックスシンボルのような存在だと思うんです。「男が好きな女性」というイメージがあって、その中でも男が好きなのがどんなものか、僕が提案したものを120%具現化してくれました。
街を歩いているシーンは清楚な女性だし、家に来るシーンもいやらし過ぎない、健康的な色気がすごい。どの男性が見ても「はい、好きです」となるように取り組んでくださって、プロだなと思いました。
―――全編通して素晴らしいと思うのですが、洋佑さん的に特にグッときたシーンをあげるとすれば?
岸:明日香ちゃんがTシャツ一枚のシーンはちょっと危なかったです(笑)。yogiboのクッションにまたがり「ねえ、Tシャツ借りていい?」からサビまでの流れは、男の理想の全てが詰まっている気がして、一番好きです。
関連記事:キンプリ・岸とりんご娘・王林が利き蕎麦で対決 「カオスすぎる」「奇跡のコラボ」
■振付は未経験の大学生に依頼
―――ミュージックビデオはおふたりのダンスも見どころですよね。振付は、洋佑さんがツイッターで「振付師の方いますか?」と呼びかけたときに手を挙げた、『宇宙戦隊キュウレンジャー』でファンになった大学生の方がされたとか。
岸:ダンス経験はあるけど、振付の経験はない大学生でしたが、なんかピンと来て。直接会って話してみたら、人間的にいい子だったので、お願いしてみることにしました。
―――振付の経験がない人に「お願いします」となるのがすごいです…!
岸:今の時代に「何か作りましょう」となったとき、「やってもいいですよ」ではなくて、「やりたいです」という人たちの集いで作ったほうが、絶対いいものになると思っていて。
振付師の方にお願いして「いいですよ、やりましょう」というのと、経験がなくても「ぜひ振り付けさせてください!」と手をあげる大学生、どちらが強いかと言ったら、僕は後者だと思ったんです。
託してみることにした結果、ダンサーさんも有志で仲間を集めてきてくれたりもして、非常にありがたかったですし、彼らにとっても少なからずいい経験になっていたらいいなと、いち早く社会人になった身として思っています。
―――最初に上がってきた振付を見たときは、どのような感想を持たれましたか?
岸:僕はダンス下手なので、「あっ、無理だな」と思いました(笑)。「ダンスが踊れない人でも踊れる振付にしたい」と考えていたので、ディスカッションをしたんですけど、その考えを踊れる子に伝えるのは難しくて。
僕らも同じで、曲を作るときに「誰でも歌える曲を作りたいんだよね」と言われても、「誰でも歌える曲ってなんだろう」と悩むと思うんです。僕はずっと自分で音楽をやってきたので、他の人たちがどれが歌えて、どれが歌えないかわからなくなってくる。
それはダンサーさんも同じだと思うのですが、今回は踊れない僕がいたから「もうちょっと簡単に」とお願いできたことが良かったのかなって。プロのダンサーさん同士だと、多分わからないと思うんです。最終的に簡単な振付にしてもらって、なんとか踊ることができました。