岸洋佑「自分のために生きていない」 サラリーマン経験で変化した人生観
1年ぶりのシングル『パンダちゃん』をリリースした岸洋佑にインタビューを実施した。
2020/10/10 17:00
■周りの人たちに救われている
―――洋佑さんの気持ちの変化で、周りへの伝わり方も変わる。音楽、人の想いの力というのは本当に不思議ですね。
岸:過酷な10年でしたが、僕自身に甘さがあったと思うし、どこかで人のせいにしていた部分もあったんだと思います。
自分一人の人生のためだけだと、墜ちるところまで堕ちてしまう。周りに「洋佑と一緒にやるぞ」って言ってくれてる人がいるから、「俺でいなきゃ」って、まだ立ててるんです。周りの人たちに救われていることに最近気付きました。
自分の想いが入っているほうが人に届くのは間違いないし、私利私欲を捨て切るのは難しいかもしれないけど、『パンダちゃん』がファンの方たちの間でもすごく評判がよかったり、自分が作りたいものを作っていくのが一番自分にはいいんだなって思います。
―――芸能界から一度離れて、サラリーマンを経験したことは、洋佑さんにとってターニングポイントと言える出来事と言えそうですね。
岸:サラリーマンをしてなかったら、人生が変わっていると思います。考え方であったり、何もかもが前後で変わったので。母からも「社会人経験がなかったら、あなたの人生はどうなってたかわからない」と言われるくらいです。
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■最強の30代に
―――サラリーマンを経て芸能活動を再開、そして2017年には『宇宙戦隊キュウレンジャー』にスティンガー/サソリオレンジ役として出演。この作品をきっかけに、また新たに洋佑さんのファンになった方も多いと思います。
岸:まさか受かると思っていなくて、オーディションの練習になればという気持ちでした。なので、受かったときも「ラッキー」ではなくて、このチャンスをどれだけを自分のものにできるか、この一年間をものにしないと本当に終わるなという危機感のほうが圧倒的に強かったです。
―――ものにするという思いでやり切り、さらなる気付きもありましたか?
岸:結局、一人では何もできないということですね。僕自身が何かをしているわけではなくて、スタッフさんがカッコよくしてくれていると感じました。
自分がアウトプットした先に、お客さんがいるということも、改めて意識するようになりました。初めてスティンガーとして人前に立ったときに、みんなが「スティンガーだ」と思って、僕のことを見てくれている光景は忘れられないです。
より責任を持って取り組まないといけないと感じました。『キュウレンジャー』には一生感謝です。
―――では最後に、洋佑さんが考える直近の目標を教えてください。
岸:一言で言うと、最強の30代になる。名実ともに最強になれたらと思って、いろいろな準備をしています。20代は修行期間です。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)