処方せんなしで医療用医薬品を売っていいの? 「セルフケア薬局」に脚光

処方箋なしで薬局の薬が購入できる「セルフケア薬局」が話題だ。処方せんなしで医療用医薬品が購入できるという。

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2020/10/10 07:00

病院 受付
(hironakajima/ iStock /Getty Images Plus/写真はイメージです)

最近、処方せんなしで薬局の薬が購入できる「セルフケア薬局」が都内で注目されている。

コロナ禍で医療機関を受診しづらいという人、忙しくて病院を受診している暇がないという人でも、薬局に行くだけで本来は処方せんが必要な薬を購入できるとあって、利用者が増えている。



 

■「零売制度」

この販売システム、問題はないのだろうか。セルフケア薬局を運営するSDCに問い合わせてみると、処方せんなしでも薬局で薬が購入できる零売(れいばい)という制度を利用すれば、薬剤師のヒアリングのみで薬を購入することができると話す。

要約すると以下の通りだ。病院などで使用される医療用医薬品は約15,000種類あるが、そのうち約半数は薬剤師のカウンセリングがあれば処方せんなしでも販売できる医薬品。とはいえ、医師の診断なく薬を処方することにはそれなりのリスクが伴うため、レギュレーションの問題などでほとんどの薬局が利用しておらず、利用者側にとっても認知されていなかった。


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■アトピー治療薬や風邪薬に…

現場に立つ担当者によれば、現在の利用者は多忙なサラリーマン層が多く、需要が高いのは風邪薬や痛み止め、またはアトピーや花粉症など、慢性的なアレルギー治療薬や塗り薬など。

これらはドラッグストアでも市販でも購入しやすい薬ではあるが、市販薬はほとんどの場合、誰でも買えてしまう分、薬としては効能にが弱く、薬局で処方される医療品の方が薬としての効果が高い。


■コロナの影響

実際の利用者の声や、ネット上の声を拾うと、「軽い症状の風邪の時、こんなご時世なので病院受診を我慢してしまっていたので助かる」「大型連休中に皮膚炎が悪化してしまい、行きつけの病院が空いておらず困っていた。普段使う薬がほしいだけなので、ここが開いていてとても助かった」などの声。かゆいところに手が届くような利便性の良さをメリットに考える人が多いようだった。

症状が不明瞭、薬剤師では判断できないとされた場合は病院への受診を勧められるようだが、いつもの薬がなくなったという時や、急な発熱などでまずはとにかく薬だけほしい時にはありがたい。

保険適応外とはなるため薬は全額自費負担になるようだが、病院代が押さえられることを考えると、場合によっては病院を受診して保険適応で薬を処方してもらうよりも安くなることもあるようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ミクニシオリ