会津のスキー場が「つぶれそう・助けて」とSOS 全盛時に比べて来場者が96%減
会津高原南郷スキー場の来場者が激減した理由とは。自然豊かな町には自慢の数々が…
ブランドトマトとして有名な「南郷トマト」の産地・福島県南会津町。この地区にあるスキー場が深刻な経営難に陥っている。そんな中、公式アカウントが発したお願いが大きな話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、スキー場の支配人などから詳しく話を聞いた。
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■出稼ぎ対策として設置したのが始まり
昭和51年に営業を開始した会津高原南郷スキー場は、南会津町の町営スキー場だ。もともとは、トマト農家が冬に東京などに出稼ぎにいく必要がないようにと、出稼ぎ対策のために設立された。
夏はトマト、冬はスキー場で収入が得られるため、スノーボーダーからトマト生産を始めた若者が多く、今でも冬はスノボードを満喫している。スキー場の従業員の構成は70%がトマト農家。
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■来場者が激減した理由とは…
全盛時のシーズン中には約12万人がやってきたが、昨年は5,185人に来場者が激減した。この要因について、星支配人は「記録的な暖冬と、若者の趣味の多様化が影響している。スマートフォンの普及とともに、来場者が減っていった」と話す。
毎年のお願い🙇🙏 pic.twitter.com/5yDXmMGYij
— 会津高原南郷スキー場 (@nango_ski) October 17, 2020
来場者数は年間4万人台をしばらく推移していたが、埼玉県内の生徒が参加する自然教室の行く先が、別のスキー場に変更になった。この影響から、2年前に一挙に1万人の来場者を失った。「このところ、ずっと経営は厳しい」と星支配人。
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■かつてはメダリストも練習
このスキー場の最大の特徴は、国内最大級のハーフパイプを完備していることだ。スノーボーダーの受け入れをいち早く初めて、プロのスノーボーダーも足を運ぶ。
2014年ソチオリンピックと2018年の平昌(ピョンチャン)オリンピック・2大会連続銀メダリストの平野歩夢選手も、幼少時代このスキー場で練習していた。