排水管の無料点検商法で相次ぐトラブル 総額100万超えの請求されるケースも
排水管無料点検商法でトラブル続出中。その悪質な手口とは…
全国の消費生活センター等に、排水管や排水桝(ます)などの洗浄サービスに関する相談が多数寄せられていることが取材でわかった。被害の実態について、担当者から詳しく聞いた。
■全国的に急増中
国民生活センターによると、排水管等の洗浄サービスに関する相談は、2015年4月から2020年9月30日までに計9,716件寄せられている。その内訳を地域別に見ていくと、南関東(3,509件)が一番多く、次いで近畿(2,037件)、東海(823件)と続く。
県別では、2019年度は①広島県(259件)②東京都(214件)③茨木県・千葉県(ともに146件)の順だった。例年、年間1,700件程度の件数で推移していたが、2019年度には2,149件と急増中だ。
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■言葉たくみに家に上がり込む
具体的には突然訪問してきて、「この地域をまわって、排水管の無料点検させてもらっている」と言葉たくみに家に上がり込む。
その後「このままでは大変なことになる」と不安をあおり、法外な料金を請求するのが手口だ。「自治体から委託されている」といったトークで安心させるケースも。
排水管洗浄の請求料金は1万円~5万円が多い。中には、洗浄をキッカケに床下工事やシロアリ駆除まで実施し、100万円を超える請求をされたという相談が複数あるという。