絶好調の鬼滅映画、なぜか大量のグッズ在庫が発生 その背景があまりに切なすぎる
飛ぶ鳥を落とす勢いの快進撃を見せる『鬼滅の刃』だが、劇場で販売される関連グッズに何やら異変が…。
■在庫が発生する理由は明らか?
しかしここで補足しておきたいのは、人気のグッズは跡形もなく売り切れているが、一部の商品だけ「大量に残っている」という点である。
その商品とは、悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)の関連グッズ。鬼滅の主人公である竈門炭治郎の所属する「鬼殺隊」内では最強と目される屈指の「強キャラ」であるが、グッズの売れ行きは他のキャラよりも動きが鈍いようだ。
これは恐らく、悲鳴嶼の人気が著しく低いことが要因と思われる。
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■明らかに異質の存在
鬼殺隊には「柱」と呼ばれる9人の精鋭が名を連ねており、その中で最年長かつまとめ役を務め、最強の戦力を誇る悲鳴嶼は鬼殺隊を代表する存在といえるだろう。
しかし他の柱が「筋骨隆々で派手好きの美男子」「クールな風貌と天然な一面を併せ持った美青年剣士」「豊満なバストで男性読者のハートをガッチリと掴んだ恋多き美女」など、華やかなキャラ設定とビジュアルを持っている中で、「だいたい涙を流している白目のゴリマッチョ」の悲鳴嶼は、かなり異質な存在である。
漫画の世界でかませ犬にされることが多い「岩属性」であり、使用武器も鎖付きの斧に鉄球がついたというストレートなパワーキャラ要素も人気に繋がらない要因だろうか。
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■ちびっ子と女性オタクに話を聞いた
老若男女に馬鹿受け中の鬼滅だが、元々は「週刊少年ジャンプ」にて連載していたこともあり、メインの読者層は少年たち。そこで小学校低学年の男子、高学年の女子に話を聞いてみたのだが、「悲鳴嶼には全く魅力を感じない」とシビアな回答が。
ちなみに学校では「普段はヘタレだが失神して眠ると強くなる」我妻善逸が大人気なようだ。
また昨今の漫画、アニメ文化の人気は大勢の女性ファンによるバックアップも忘れてはならない。鬼滅ファンである20代女性に話を聞くと…やはり周囲の女性の間では悲鳴嶼の人気はかなり低く、最も人気なのは「小柄な体格で中性的な美少年の天才剣士」の霞柱・時透無一郎だという。
人気漫画『聖闘士星矢』における強キャラ集団・黄金聖闘士の中でも双子座と蟹座の人気、実力差が大きく開いているように、一口に実力集団といっても内部で格差が生じるのは、少年漫画のお約束のようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)