獄中の集団暴行に性犯罪受刑者が「助けて」 涙の訴えを裁判所はあっけなく退ける
性犯罪で刑務所に放り込まれた者には、恐ろしい「歓迎の儀式」が待っている。この説はどうやら本当のようだ。

性犯罪者は、刑務所内でボコボコにされるという話を耳にすることがある。それは本当に起きてしまうのだろうか。オーストラリアのある裁判所から、興味深い話題が飛び出した。
■3度も起きた集団暴行事件
豪・南オーストラリア州のアデレードにあるヤタラ労働刑務所の内部で、3度も繰り返されたとされる集団暴行事件。被害を訴えたのは、性犯罪事件を起こして有罪判決を受け、今年の夏に投獄されたセバスチャン・マッケイという受刑者の男だった。
マッケイ受刑者は性犯罪者の情報登録手続きで裁判所に現れたが、その際、弁護士を通じて「受刑者の猛者たちに集団で暴力を振るわれている」と訴え、救済の措置を強く求めたという。
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■怖い、辛いと泣く日々
4件の露出行為について有罪判決を受け、実刑判決を言い渡されていたマッケイ受刑者。道を尋ねるふりをして成人女性あるいは少女に近づいては、下半身を露出させていた。車の中から声をかけ、マップを見せるふりをして顔を近づけさせてから、局部を見せつけることもあった。
公開された写真を見る限り、マッケイ受刑者はどことなく気の弱そうな雰囲気が漂う優男だ。弁護士は判事に対し、「獄中で度々起きる集団暴力への恐怖や痛みから、日々泣いている」と強調したという。