7割が「芸能人にもプライバシーある」 バラエティ番組の企画を懸念する声も
芸能人は有名税があるからプライバシーなんて関係ない。そんなステレオタイプな考えは捨てませんか。
■スクープと盗撮
2016年に自宅療養中だった歌手・中森明菜の隠し撮り写真を週刊誌「女性セブン」が掲載した。中森側はプライバシーの侵害に値するとし、訴えを起こした。
それに対し、東京地裁は「芸能人であることが自宅で過ごす姿をのぞき見られることの違法性を軽減する理由にはならない」と判断。同社とフリーカメラマンは「報道の自由」を訴えたものの、計550万円の支払いを命じる判決が下された。
実際、熱愛や不倫が明らかになった際、隠し撮り写真にしか見えない写真も数多く存在するだろう。スクープによってイメージが失墜し、芸能活動に影響を及ぼすことになった芸能人も星の数ほどいる。
政治家のように「公人」と呼ばれる部類の人ならば、「公共の利害」に関するものと捉えられるため正当性が認められる。しかし、芸能人は「公人」とは一線を画した職業なのではなかろうか。
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■バラエティによる軽視
TBS系バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」の名物企画として、安田大サーカス・クロちゃんの隠し撮り企画がある。この企画では、クロちゃんを24時間体制で監視し、虚言癖のあるクロちゃんの嘘を暴こうというもの。
この企画が放送された際、ネット上では
クロちゃんの企画普通に犯罪だろ。笑えないしよく企画通ったなと思う。
といった、クロちゃんのプライバシーの軽視に対して批判的な声も上がった。
現に、クロちゃんはこの企画のおかげで再ブレイクを果たしたが、一歩間違えれば犯罪。バラエティが率先してプライバシーの軽視をするような世の中に対し、リテラシーの大切さを訴える必要があるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・北田力也)
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