連続強姦殺人事件の真犯人が警察に「捜査がお粗末」 20年服役の冤罪被害者に謝罪も

凶悪事件の犯人は、何としても時効の前に検挙してほしいもの。しかし誤認逮捕や自白の強要、冤罪での投獄などはあってはならない。

2020/11/08 06:00


 

■20年服役した冤罪被害者も

イ被告は法廷で、自分に代わり、2008年の出所まで20年もの服役を強いられたユン(Yoon)さんという冤罪の被害者に、まずは謝罪した。ユンさんは1988年に起きた13歳少女の強姦殺害事件に関して自白を強要され、服役中は一貫して無実を訴えていた。

続いてイ被告は、警察の捜査や余罪追及の甘さを厳しく指摘した。何百人もの警察官が接触を図り、犯人の特徴と似ているにもかかわらず、質問の内容は「あなたの周りに不審な人物はいませんか」ばかりだったという。


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■余罪が発覚せず拍子抜け

1994年に別件で逮捕された際、イ被告は警察の取り調べのなかで過去の連続強姦殺人事件も発覚すると覚悟していたが、まったく余罪の追及がなかったことに「ただ驚いた」と述べている。

事件の被害者の遺族、そして冤罪の被害者であるユンさんとその家族は「警察の捜査はずさん」と批判の声をあげてきたが、その通りだったようだ。

その後、イ被告は「罪を悔い改め、反省とともに残された人生の日々を刑務所で過ごしていきます」と述べ、深々と頭を下げてから退廷したという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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