劇場版『鬼滅』大ヒットで気になる作者への臨時収入…過去には悲惨な例も

『鬼滅の刃』映画版が大ヒット中だが、作者にはいくらの臨時収入が入るのか。『銀魂』作者・空知英秋氏の発言も話題に。

2020/11/09 18:40



■「200万円ちょっと」という前例

漫画作品の映画化は、常に「原作者軽視」の慣習が残っていると、これまで何度も取りざたされてきた。

興行収入71億円を記録したヒット映画『LIMIT OF LOVE 海猿-UMIZARU-』の原作者である漫画家・佐藤秀峰氏は、どんなに興行収入が上がっても原作者に支払われる原作使用料は固定で、「200万円ちょっと」とインタビューで答えている。

ちなみに同作は、2006年公開の日本映画実写映画部門では興行収入第1位という人気作であり、原作者へのギャラがその程度では正直さみしいと誰もが思うレベルだ。


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■「うす汚い悪徳企業の懐に」

また、こちらも実写映画が大ヒットした『銀魂』作者・空知氏は、2013年に発売されたコミックス51巻の読者質問コーナーでこのことに言及。

「生々しい話をしますと、映画というのはどれだけ観客が入ろうとどれだけ興収をあげようと作家の懐には何も入ってきません。 最初に原作使用料というものが支払われるのみです。全体の興収からいえばハナクソみたいな額ですね。ほとんどの金は集英社、サンライズといったうす汚い悪徳企業の懐に入ります」と、怒りを込めて暴露している。

そして、漫画家にとっては単行本の印税が生命線であるとして「映画だけじゃなく単行本も買って印税で僕をヒルズに住まわせてください」とジョークを交えて訴えている。

このメッセージ、今になって改めてツイッター上で注目されているが、原作者ががっかりするようなこれまでの流れが再び繰り返されてしまうのだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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