トイレ用発泡洗浄剤を口に入れた2歳女児 血を吐き心臓発作で死亡

日常生活のなかで、ひょんなことから起きてしまう幼児の誤飲事故。トイレに一人で入れるようになったら、危険な洗浄剤に手を伸ばすことがないか十分な注意が必要だ。

2020/11/11 12:00

トイレ洗浄
(mettus/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

香りが良く、かわいらしい形をした青い物質。成分を知る由もない幼い女の子は、お菓子のようにも見えるそれを興味本位で口にしてしまった。危険な化学物質の誤飲という痛ましい事故の話題が、イギリスから伝えられた。



 

■ピンク色の液体を嘔吐

英国・ハンプシャー州で2019年6月28日、ピンク色の液体を嘔吐し、ひどい下痢を訴える2歳の女の子が総合病院に入院した。母親は医師に「トイレの便器を泡で除菌・洗浄するカプセルが口に入っていた」と説明していた。

容体がやや改善したため女の子は4日後に退院したが、1週間後の7月9日に突然の吐血・下血などの出血傾向を見せ、心肺停止状態に陥り、救急搬送先の病院で死亡が確認された。


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■洗浄剤の危険性を指摘

女の子は、同州のサリズベリーグリーンに暮らすアリエッタ=グレース・バーネットちゃん。警察は事件事故の両面から捜査を行ってきたが、このほどウィンチェスターの裁判所で、その不審な死についての検死法廷が開かれた。

検視官は死因審問のなかで「事件性はない」と述べた一方、女の子がトイレ用の洗浄剤を口にしていたことから、化学物質を誤飲したことによる事故が強く疑われると報告した。

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■メーカーは再発防止の努力を
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