FAKY、最新楽曲『little more』に込めた想い 「新しいことに挑戦する勇気を」
最新楽曲『little more』をリリースしたFAKY。同曲を聴く上で、イエローの光のランプが必須?
■『little more』で表現できたことに安心した
―――Hinaさんは、FAKYの既存のファンと新しくファンになってくれた人それぞれが求めているものを常に考えられていますよね。今作は「メッチャFAKY」な楽曲になっているわけですが、Hinaさん的にはこの曲について、どのように思われていますか?
Hina:元々ずっとFAKYを好きでいてくれた人が求めているものと、新しくFAKYを好きになってくれた人が見たいもののギャップをなくしたいと、自分の中でずっと悩んでいて。特定の「この曲が好き」じゃなくて、FAKYのことを好きになってもらうために、自分に何ができるか考えています。
なので、『half-moon』も『ダーリン』も新しいFAKYの一面を見せることができて、すごく良かったんですけど、前の三部作で歌ってたガールズパワーのように、強くてかっこいいFAKYをまた表現したいという思いがありました。
でも、今って、自分との距離感が遠すぎたら、みんなあんまり好きにならないっていうか、共感性がないと求められないと感じているので、『little more』では強い部分だけじゃなくて、自分の中の葛藤とかも含めて、ダンスナンバーとして曲にできたっていうのは、私自身も安心したじゃないですけど、みなさんの反応がすごく楽しみです。
ただただかっこいい表現だけじゃなくて、自分の中の葛藤を私たちも見せている分、そこに共感していただけたら嬉しいし、そうなればいいなと思います。
―――先ほどTakiさんがおっしゃっていた“reflect”の解釈であったり、ただ曲を聴いて歌詞を読むだけですぐに共感に繋がるのが難しい部分もあると思うのですが、そのギャップを埋めるために何かやっていこうと思っていることはありますか?
Hina:そうですね。メンバーの中でSNSの発信は一番頻繁にしているので、ツイッターとnoteでは、自分の言葉、文章で伝えるようにしようと思っていて。今回も『little more』がリリースされたら、ミュージックビデオの撮影のときのことや、レコーディングの話をしようと思っています。
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■「あと少し」で新しい日常に
―――今作の歌詞作りには、リルさんも携わったと伺いました。
Lil’ Fang:私たちが伝えたいことを織り交ぜて、書かせていただきました。コロナがあって、新しい日常が普通の日常になるように、みんなすごく努力してるけど、まだまだ新しい日常と言われても…と思っている人も多いのかなと。
でも、あとちょっとでみんなが本当の意味で日常に慣れて、気をつけながら、意識しなくても、生活できるんじゃないかなとすごく思っていて。それがさっきMikakoが話していた「あと少し」って気持ちなんです。
―――その「あと少し」という気持ちから、Takiさんがおっしゃっていた“reflect”というワードはどんな風に結びついていくのですか?
Lil’ Fang:『half-moon』はすごく広い人に向けて歌っていて、『ダーリン』に関しては相手がいて、その人のことを思っているんだけど、自分の心の中だけで解決していくような歌詞だったので、そこからもう一歩次のステップに進みたいとき、人って何をするんだろうなって。
それが自分との対話なんじゃないかと思ったので、「反射」や「省みる」という意味がある“reflect”を効果的に伝えたいなと思いました。
鏡の反射は聞こえないけど、省みるという行為は自分の心の中の声が聞こえてくるものだと思うので、「聞こえてreflect」。「Feel inside and reflect」は自分の中を感じて、「Look inside and reflect」は自分の中から出てきたものを自分で見ているというような、三段階で自分を見ているところが表現できるといいなと思って、この歌詞を書きました。
Akina:すごいパンチラインです…。
―――確かにすごいパンチラインですし、Akinaさんがリルさんをめっちゃ褒めるのもあるあるですよね(笑)。
Lil’ Fang:常にいてほしいですね(笑)。