ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊さんが死去 茂木健一郎氏が思い出を語る
ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんの訃報を受けて、紀伊國屋書店新宿本店も追悼文をツイート
2002年に、ノーベル物理学賞を受賞した東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊さんが、12日夜、亡くなったことが分かった。94歳だった。
■紀伊國屋書店が追悼コメントを投稿
【4階物理】2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生の訃報が届きました。
4階レジ脇のB47物理学一般はニュートリノ天文学に関わる書籍を集めた棚です。小柴先生がいらっしゃらなければ、この棚の何割の書籍がこの世に生まれなかったのでしょう…。ご冥福をお祈りします。 YA pic.twitter.com/4LvtWhP3Tz— 紀伊國屋書店 新宿本店 (@KinoShinjuku) November 13, 2020
超新星爆発の発生によって放出された素粒子の一種、「ニュートリノ」の観測に世界で初めて成功し、ノーベル物理学賞を受賞した小柴さん。
紀伊國屋書店新宿本店の公式ツイッターは、小柴さんの訃報を受けて、ニュートリノ天文学に関わる書籍を集めた棚の写真を公開し、「小柴先生がいらっしゃらなければ、この棚の何割の書籍がこの世に生まれなかったのでしょう…。ご冥福をお祈りします」と、追悼の言葉を記している。
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■故人の人柄を偲ぶ茂木健一郎氏
脳科学者の茂木健一郎氏も、小柴さんへの追悼文をツイッターに投稿。「ぼくが物理学科にいた時、小柴昌俊さんのニュートリノの素粒子実験の研究室はいつも明るく、熱気に満ちていたことを鮮明に覚えています」と思い出をつづっている。
さらに、「ノーベル賞を受けられた後、番組でご一緒して本質を見抜く鋭さに打たれました。温かく厳しい方でした」と、共演した際のエピソードも明かしている。
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■小柴さんの功績を称える声も
2003年にはノーベル賞の賞金など私財を投じて「平成基礎科学財団」を設立し、後進の育成にも力を注いできた小柴さん。
ネット上には悲しみも声が溢れ、小柴さんの功績を称える言葉や追悼文が続々と投稿されている。
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(文/しらべぇ編集部・星子)