
大きな病院で、稀に起きてしまう赤ちゃんの取り違え事件。しかも片方の子が亡くなるようなことでもあった場合、両方の家族はどれほどの苦しみを味わうことになるだろうか。
■死亡した赤ちゃんを抱き涙
今月2日、インド・カルナータカ州シモガ県にあるマクガン病院で、低出生体重児の男の子と女の子が誕生していた。ともに母親から離され新生児集中治療室(NICU)に運ばれ、全身の様々な機能に関する慎重な観察が始まったが、男の子は5日に死亡した。
まったく動かなくなった小さな命を腕に抱きしめ、涙にくれながら病院を後にしたのはスマ・ゴパルさん。実際には”女の子”を出産した母親だった。
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■女の子は無事退院のはずが…
そしてもう1人、女の赤ちゃんは保育器の中でスクスクと成長をみせた。スマ・アンジャナッパさんと家族は7日、いよいよ”我が子”を自宅に連れて帰れるとの連絡を受け、病院に向かった。
ところが、赤ちゃんにはペニスがない。家族がスタッフに「これはうちの子ではない。男の子を出産したはずだ」と告げると、彼らは慌ててカルテを調べ、取り違えが起きていたことを認めた。