『鬼滅の刃』を読破した住職 仏教から見た煉獄さんのスゴさを熱弁

『鬼滅の刃』炎柱・煉獄杏寿郎の名言が寺院の掲示板に。込められた住職の思いとは。

2020/11/24 06:30


 

■とくに仏教の心を感じる言葉が…

とくに、住職が大切にしたいと思っているのが「老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」という部分。この言葉は仏教の「老病死」に通じるものがあるそうだ。

「お釈迦様」の出家の動機は「老人」「病人」「死人の屍」を見たことだといわれている。こうした人間が避けることのできない老・病・死を踏まえ、生きることを明らかにするのが仏教であり、煉獄さんの言葉にもその心が感じられるのだという。


関連記事:LiSA、『炎』で最も思い入れのある一文とは ファンも「分かります」

 

■鬼の描き方にも感じるものが

続いて、作中におけるどの登場人物が好きなのか聞いてみると「善逸(主人公・竈門炭治郎の同期)ですかね」と回答。しかし、読んでいるうちに人を喰う鬼にも「感情移入してしまう」のだそう。

物語に登場する鬼は、元々は人間。それぞれに辛く悲しい過去を抱えており、鬼になった背景も詳しく描かれている。このような、鬼をただ“悪”としないストーリーについても「大切な課題をいただきました」としみじみ語っていた。


関連記事:ローソンの「語彙力が壊滅した」パスタ なぜか鬼滅キャラを連想する仕様に

 

■掲示板に取り上げる理由

住職は、以前にも欅坂46(現在は櫻坂46)の『サイレントマジョリティー』の歌詞を掲示板に取り上げたことも。

こうした身近な題材から言葉を引用する理由について、「お寺は生活の中にあるものですから。掲示板をきっかけに『面白いな』と思ってもらい、宗教に目を向ける一つのきっかけになればと思っています」と語ってくれた。

・合わせて読みたい→ローソンの「語彙力が壊滅した」パスタ なぜか鬼滅キャラを連想する仕様に

(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

映画漫画言葉仏教お寺名言寺院鬼滅の刃煉獄杏寿郎本明寺
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング