なぜ人は煉獄さんを「さん付け」で呼んでしまうのか? 渋谷の若者に理由を直撃
劇場版『鬼滅の刃』のキーキャラクターもである煉獄杏寿郎を、人はなぜ「さん付け」で呼んでしまうのか。世代ごとの傾向を見ると…。
劇場版アニメが破竹の快進撃を続けている『鬼滅の刃』では竈門炭治郎(かまど・たんじろう)という少年が主人公を務めるが、第2の主人公と呼んでも差し支えないほどの人気を誇っているのが炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)その人である。
炎のような生き様に魅せられ、彼を「煉獄さん」と呼ぶ人は決して少なくない。
■他の呼びかた、する?
と、ここで「少なくない」という言葉を用いたが、これは正確ではない。正確にいうと「煉獄さん」と呼ぶ人があまりに多すぎるのだ。もはや他の呼びかたをしている人など存在しないのでは…と思わせる勢いである。
『週刊少年ジャンプ』にて連載していた漫画でいえば、『ドラゴンボール』のフリーザが「フリーザ様」、『ピューと吹く!ジャガー』の主人公・ジャガージュン市が「ジャガーさん」という呼び名でファンに親しまれるケースも存在したが、「煉獄さん」に限っていえば、明らかにそれらのケースを凌駕している。
そこで記者は今回、複数の世代に分けて直撃取材を行ない、各世代がそれぞれ煉獄さんのことをどう呼ぶ傾向にあるのか調査を実施。
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■ちびっ子たちはどうなのか
まずは託児施設に働く女性に話を聞いてみる。やはりちびっ子たちの間での人気は高く、特に4〜5歳児からの支持が圧倒的だという。
当然みんな「煉獄さん」呼びだろうな…と考えていたのだが、なんと予想に反して「全員呼び捨てだった」という意外な答えが。中には「フルネームで呼び捨てる子もいましたよ(笑)」とのこと。
周りの大人たちは「煉獄さん」呼びで呼んでいるため、会話の流れの中で空気を呼んで「煉獄さん」呼びになるケースもあったようだが、基本は全員呼び捨てだという。
この結果について、女性は「幼稚園児はまだ、人を『さん付け』で呼ぶ習慣がほとんどないからだと思います」「ちなみに他のキャラクターも全員呼び捨てでしたね」と分析。
『サザエさん』や『くまのプーさん』のように、作品名に「さん」がついているキャラクターたちとは事情が異なってくるようだ。