なぜ人は煉獄さんを「さん付け」で呼んでしまうのか? 渋谷の若者に理由を直撃
劇場版『鬼滅の刃』のキーキャラクターもである煉獄杏寿郎を、人はなぜ「さん付け」で呼んでしまうのか。世代ごとの傾向を見ると…。
■小学生児童から傾向が変化?
なお、これが小学生になると傾向が一変。低学年から高学年まで、ほぼほぼ全員が「煉獄さん」呼びとなっていた。
小学5年生の娘を持つ30代男性に話を聞いてみたところ、「うちの娘も『煉獄さん』呼びでしたね。理由について聞いてみると、『理由は特にないけれど、気付いたらこう呼んでた』とのことです(笑)」という回答が。
少女はテレビアニメが開始された時期から作品を追っており、1年以上『鬼滅』のファンであるという。そのため「最近の映画の流行で、『周りがみんなそう呼んでいるから』という理由ではないと思います!」と男性は分析していた。
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■大本命・渋谷の若者に話を聞いた
続いて、トレンド最先端の地である東京・渋谷の若者に理由を直撃。やはりというか、さすがというか、インタビューに答えてくれた若者の大半が「煉獄さん」呼びであった。
一方で性別ごとにその理由に偏りが見られ、女性は多くが「特に理由はないです」「ていうか煉獄さんはもう、『煉獄さん』という存在ではないですか?」と回答。中には「『鬼滅』を読んでいないことを友達からイジられる」という女性もいたが、彼女も「煉獄さん」がさん付けされていることに疑問は抱いていないようだ。
様々な回答が見られたのが男性の鬼滅ファン。ハチ公前にいた3人組に話を聞くと、「煉獄さんは炭治郎にとって師匠みたいな存在ですから…。当然、さん付けするでしょう」という原作愛を感じる回答が。
しかし友達のほうは「おれミーハーなんで気付いたらさん付けしてました(笑)」と回答し、イジられまくっていた。ちなみにもう1人は「煉獄さん」でなく、「炎柱」という通な呼び名を用いていることが判明し、渋谷駅に動揺走る。
しかし正確な読みかたの「えんばしら」ではなく、「ほのおばしら」と誤読していたため、友達から「ニワカ」認定されている様子が微笑ましかった。若者たちの言う通り、煉獄さんはもはや「煉獄さん」という1つの概念なのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)