京成・柴又駅で話題の『寅さん路線図』 その制作秘話を鉄道会社に聞いた

京成電鉄・柴又駅の寅さん路線図が話題に。多くの人が気づかないその訳とは…

2020/11/26 09:00


寅さん路線図
(写真提供:京成電鉄)

1969年に第1作が公開され、2019年までに50作品がシリーズとして誕生した『男はつらいよ』。50作品の累計興行収入は、900億円を超えている。そんな中、京成電鉄柴又駅にある「車寅次郎の顔・路線図」が話題を呼んでいる。


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■懐かしい風情が感じられる駅

京成電鉄柴又駅は、1912年11月に開業し、1日あたりの平均乗降客数は9,631人(2019年度)。まず寅さん・さくら像に出迎えられ、少し歩くと「柴又帝釈天」や「葛飾柴又寅さん記念館」があり、懐かしい風情が感じられる。

柴又駅風景
(写真提供:京成電鉄)

江戸川土手まで進むと「矢切の渡し」が体験でき、夏には花火大会が開催されている。現在話題になっているのが、その駅にある「Tiger Railway」と銘打った架空の鉄道路線図だ。寅さんの顔をかたどった路線図内には、シリーズ50作品などが駅として並んでいる。


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■寅さん大好き鉄道設計技師が制作

制作したのは、寅さん大好きな鉄道設計技師の大森正樹氏。縦約2.5メートルの路線図は、第1作から年代ごとに10路線ずつ色を変えながら一筆書きで走り、執着駅の50作は第1作近くに戻ってきて「おかえり 寅さん」となる仕組みだ。

京成電鉄が駅イメージアップのために、大森氏にお願いし、2019年10月8日に設置。遠くから見ると寅さんのイラストに見えるため、近くから見ないと路線図とはなかなか判別しにくい。


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■驚きや賞賛の声が多くあがる

京成電鉄には寅さんアートに気づいた乗降客から、「驚いた」や「面白い」といった声が寄せられているという。

柴又駅風景
(写真提供:京成電鉄)

SNS上には「これはすごい」「何回行っても気づかなかった」「素敵で素晴らしい」といった称賛や驚きの声が多くあがっている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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