『千と千尋の神隠し』モデルと言われる宿が話題 人気の秘密を旅館に直撃

『千と千尋の神隠し』を彷彿させる場所が数多く存在する宿。その魅力とは…

2020/11/26 16:00

(写真提供:積善館・本館)

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が259億円を超えたことが先日明らかになったが、現在の興行収入歴代第1位は『千と千尋の神隠し』だ。そのモデルとなったと言われる群馬県の温泉宿が話題を呼んでいる。


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■歴史と伝統を感じられる宿

群馬県中条町にある四万温泉「積善館(せきぜんかん)」は1694年開業だが、本館玄関のどっしりとした太い梁や柱に当時の面影を感じられる。3つある宿泊施設のうち、本館は日本最古の温泉宿建築で、値段も安い湯治宿。山荘は登録文化財の宿で、佳松亭は高級宿となっている。

積善館本館室内
(写真提供:積善館・本館)

食事もそれぞれ違っており、料金や目的に応じて宿泊先を選べる。故中曽根康弘元首相がよく訪れていた宿としても知られており、本館の趣のある建物と目の前の赤い橋は、数々の映画のロケ地となった。

また、『千と千尋の神隠し』の油屋前の赤い橋や女中部屋、トンネル等のモデルになったとも言われている。


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■大正ロマンの雰囲気あふれる

積善館は温泉が充実しており、本館にある男女別内湯「元禄の湯」も有名な映画の撮影に使われた。1930年に建てられた当時は、贅沢な造りで、今でも大正ロマンの雰囲気を感じられる。

元禄の湯
(写真提供:積善館・本館)

アーチ形の大きくとられた窓から差し込む自然光が浴室内に降り注ぐ様子が、実に美しい温泉だ。タイル張りの床に5つの浴槽が並ぶ特徴的な作りで、湯船のそこからお湯が湧き出ている。


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■赤い橋ポストカードがもらえるプランも

本館の食事には、山々に囲まれた四万温泉の四季折々の野菜や山菜、群馬県名産のこんにゃくなど、身体によい食材が多く使われている。ヘルシーなのに、美味しく健康になれる食事を堪能できるのも特徴だ。

積善館本館夕食
(写真提供:積善館・本館)

現在、「『千と千尋の神隠し』のモデル宿で過ごすプラン」も発売中で、このプランの宿泊者には「積善オリジナルポストカード(赤い橋のカード等)」がプレゼントされる。なお、どの館に宿泊しても、各館の行き来や見学は可能となっている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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