■通報され訪れた転機
性転換手術を機に全てを失った医師は、同じくトランスジェンダーとして生きる仲間たちと行動を共にするように。そろって物乞いをしていたところ近隣の住民に怪しまれ、ついには通報されてしまった。
物乞い集団から早速事情を聴いた警察は、なかでも同医師の話を聞き愕然。経歴に関する書類を確認した上で出身校にも連絡を入れ、医師の話に嘘がないことを確認した。
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■女性医師として生きる道
当局と出身大学の恩師らは、同医師が再び医療現場で働けるよう手配することを決定。さっそく聴診器や白衣なども準備し、手渡したという。
まだ書類の書き換えなどすべきことは残っているが、それが済みしだい、今度は女性医師として人の命を救う仕事に没頭できる見通しだ。
女性として生きていきたい。その願いをようやく叶えて喜んだものの、まさかの解雇処分、家族との絶縁、さらには物乞い生活を経験したこの医師。家族との関係修復はまだ伝えられていないが、少なくともどん底の暮らしからは抜け出せたようだ。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)