「顔を出したことに後悔はない」 Luna.がデビューからの活動で抱いた葛藤
LIVE配信アプリの弾き語りをきっかけにデビューを果たしたLuna.。インタビューで活動を振り返ってもらった。
■姿を見せない活動に葛藤も
―――デビューからしばらくして、顔を出して活動するようになったことも、周りからの反響、自身の気持ちの上でも変化があったのでは?
Luna.:当初はパーソナルな部分を明かさず、活動していく方針だったのですが、私から「顔を出したい」と言いました。目立ちたがり屋なんです(笑)。でも今となっては、顔を出さないままのほうが良かったのかなと思う面もあって…。
その頃、姿を見せずに活動する中で、自分の存在意義みたいなものを考え始めて、例えばaikoさんだったり、私が尊敬するアーティストの方は、その人の人柄に惹かれて、曲に惹かれる部分もある。
そういうアーティストさんになりたいと思って、顔を出すようにさせてもらったんですけど、自分の出し方が難しいなと。素性を明かさないからこそ、曲に惹かれることもあるのかなと思うこともあります。
―――なるほど。顔を出して活動するようになったことに後悔も?
Luna.:顔を出さなくても良かったなとは思うけど、後悔はしていません。今後、私の音楽を聴いてくれる方々に、自分の人柄を好きになってもらえるようになったら、顔を出して良かったと思えるようになるのかなと思います。
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■嬉しい言葉をたくさんもらえた
―――10月31日には、一年ぶりの最新楽曲『未熟なウルフ』がリリースされました。世の中の情勢が大きく変わり、本当にいろいろなことがたくさんあった一年でしたが、この期間はどのようなことを考えていましたか?
Luna.:今後どういう方向性の曲を作っていくか、いろんなことを考えていました。その中で、コロナの自粛期間を経て作ったのが『未熟なウルフ』です。
久しぶりの楽曲リリースは、慣れ親しんでいるはずのスタジオのレコーディングも、配信がスタートする瞬間も、一つひとつが緊張でした。
一年という時間が経って、みなさんにどんな風に聴いてもらえるのか、そもそも聴いてもらえるのかもわからない。もし聴いてもらえたとしても、「変わってしまった」という評価をいただくかもしれないと思って、怖かったです。
でも、この曲をリリースして、私が伝えたかった思いに対して、嬉しい言葉をたくさんいただけたので、良かったです。