今季初の寒波襲来を気象予報士が解説 来週は日本海側でいきなり猛吹雪・大雪の恐れ

週明けの日本列島は平地でも雪になる目安の寒波が九州地方まで覆う予報に。

2020/12/08 14:50


 

■想像以上の大雪の可能性も

今回、皆さんが想像する以上の大雪となる可能性があります。その理由の一つは、日本海の海面水温が平年より高いためです。

海面水温
(画像:気象庁ホームページより)

日本海の海面水温が高いほど、より大量の水蒸気が蒸発して雲を作るため、雪の量が多くなるのです。沸かしたてのお風呂からたくさん湯気が出るようなイメージですね。

毎年のことと思って油断せず、どうか気を付けてください(私も青森に住んでいた時、シーズン初めは事故も多いので気を付けていました…)


関連記事:台風12号が発生 去年の台風19号超の大雨や年1回レベルの暴風エリアも?

 

■小春日和は今週でサヨウナラ

来週に入ると太平洋側では、基本的に「冬晴れ」が続きます。冬晴れとは、私たち気象予報士は「乾燥した北風が吹きつけて寒い晴れ」という意味合いで使っています。つまり暖かな小春日和は今週で終わり。名残惜しいですね…

天気予報

来週は東京や大阪など各地で最低気温が0℃近くまで下がり、日中は晴れても10℃ほど。真冬の寒さがやってきます。

以前コラムで書いたように、気温が低いと空気は乾燥しやすくなり、新型コロナウィルスをはじめとしたウィルス全般に罹りやすくなります。穏やかな年末年始を迎えるためにも、より一層の感染防止対策をしていきましょう!

・合わせて読みたい→「ゲリラ豪雨」の陰にある気象キャスターの苦悩 悔しさとわかりやすさの間で

(取材・文/気象予報士・千種ゆり子

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

寒波気象予報士大雪ラニーニャ現象新型コロナウイルス千種ゆり子小春日和猛吹雪海面水温冬タイヤ
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング