保健所で涙を流しながら対応する職員も サンドバック状態の逼迫現場に話を聞いた
保健所の職員がサンドバック状態になっている今。国民全体が共有すべきこととは…
■多岐に渡る業務内容
草加保健所では、4月のピーク時には約280件ほどあった電話相談業務を一部民間に委託することで、多いときでも約80件程度に減らすことができたという。
それでも業務内容は多岐に渡り、学校や企業などで感染者が出れば、複数の職員でPCR検査キットを持って現地に向かう。
また、軽症・中等症の患者をホテルや病院に送る際には、職員が付き添い、保健所が用意した車で運ぶ。さらに陽性患者を自宅に迎えに行き、病院の搬送に付き添うこともある。
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■国民全体で危機意識の共有が
埼玉県は、来年度の保健師採用について年齢制限を大幅に緩和し、定期採用とは別に追加で38名の募集を始めた。しかし、保健師は看護師免許と保健師免許の両方が必要なため、募集してもなかなか集まらないという。
最後に担当者は「いくら職員を増やしたとしても、感染者を抑えていかなかれば医療体制が追いつかない。国民全体で危機意識を共有し、新型コロナウイルスに対峙していく必要がある」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)