『M−1』審査員・立川志らく、漫才について熱弁 ダウンタウンの凄さとは

立川志らくが漫才について持論を書き綴った。ダウンタウンには「いとしこいしの風が吹いている。だから凄い漫才なのだ」と絶賛。

2020/12/22 00:00

立川志らく

21日、『M-1グランプリ2020』でも審査員を務めた立川志らくがツイッターを更新。漫才についての持論やダウンタウンの凄さについて熱弁した。



 

■形にこだわりすぎると崩壊始まる

志らくは、「落語もそうだが『形』にこだわりすぎると崩壊が始まる。形ではない」と漫才や落語は形が全てではなく、「江戸の風を感じるものが落語だ」と形よりも大切なものがあるとした。

「いくら着物を着て座布団に座って古典落語を演じても江戸の風を感じなければそれは落語ではない。落語もどき」としつつ、「漫才も同じ。形にこだわって本質を語るのを忘れている。漫才は何の風なのか」と漫才の本質について問いかけた。


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■絵画に例えて

続く投稿では、「印象派の巨匠モネも『日の出』を展覧会に出展したらこんなボヤけた絵なんぞ絵画として認められない、印象でしか描けてないと評論家に酷評された。それが印象派のスタートだ」と絵画に例え、「形を崩したもの」が新時代の幕開けになるかもしれないとしている。

「それがやがて絵画の王道になった。だから漫才も固定概念で語るのは危険だ」としている。

『M-1グランプリ2020』で「おいでやすこが1番の好み」としつつ、最初は評価が低かったというマヂカルラブリーに志らくが投票したのも頷ける。マヂカルラブリーに「漫才の未来」を感じたのだろう。


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■ダウンタウンの凄さとは

現在の漫才のスタンダードとして、ダウンタウンがあがることも多い。デビューした時は世間ではそんなことはなく、「ダウンタウンの漫才を初めて見た横山やすしさんがこんなもん漫才やない、チンピラの立ち話やと酷評した」と過去を振り返った。

さらに「しかし、今ではダウンタウンこそが現代の漫才のスタイルになった。ダウンタウンの中にいとしこいしの風が吹いている。だから凄い漫才なのだ」と時代を変えたダウンタウンの凄さを熱弁した。

今は受け入れ難いことでも、時代が過ぎればスタンダードになることもある。新しく現れたものに対し、あまり拒絶反応をせずに受け入れることがプロとしては大事なのだろう。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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