コロナ禍で苦境にある“夜の街”を応援 玉袋筋太郎が語るスナックの魅力とは

全日本スナック連盟の「“夜の街”応援プロジェクト」が始動。会長の玉袋筋太郎にインタビューを実施して話を聞いた。


 

■売上は前年比6割減

玉袋筋太郎

―――「“夜の街”応援プロジェクト」では、スナックの魅力を伝えるYouTubeチャンネルも開設されました。

「スナックが高度経済成長期を支えた」とおっしゃっている動画を見させていただいたのですが、ちょうど『島耕作』シリーズを読んでいたので、すごく頷きました(笑)。

玉袋:島耕作に出てくるママたちは、すごいネゴシエーション力だよね(笑)。でも、本当に、夜の街があるから、経済が回ってると思うよ。


今じゃ少なくなっちゃったけど、赤坂界隈にも昔、料亭があったことを考えると、政治もそうじゃないかな。だから、(夜の街が)このまま滅びていくっていうのはね。


ちょうどこの前、自分のお店の一期から四期の売り上げを見直してみたんだけど、まあすごい。前年比で見ると、(売上が)60%落ちなのよ。未払金もあるし、ギリギリだね。コロナが流行り出す前に内装を変えちゃってさ(笑)。


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■行きつけの町中華でも

玉袋筋太郎

―――すごいバッドタイミング…。でも、こんな世界になるなんて誰も予想できなかったわけで、きっと、同じようなお店もたくさんありますよね。

玉袋:夫婦でやってる、行きつけの町中華があってさ、コロナ禍で持ち帰りを始めたりしてたんだけど、そのご主人が病気で入院しちゃって。なくなってほしくないけど、もう店も閉めちゃうのかな、って思ってたわけよ。


そしたら、2ヶ月くらいして、マスターも術後で大変だけど、また店を再開して。フランクに話せる間柄のご夫婦だから聞いたんだよ、「もしかして店がなくなっちゃうんじゃないかと思った。縁起でもないことだけどよ」って。


じゃあさ、マスターが「俺だって辞めたいけど、病気とコロナの前に厨房機器を全部入れ替えたんだよ。そのローンがあるから、ここを辞めるときは俺が死ぬときだ」って、言うわけ。シャレっぽく言ってるんだけど、それって突き刺さる言葉だよね。


個人の飲食店もだけど、スナックとかクラブとかも独立独歩でやってるところが多いから、命削ってやってるってことがわかる。

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