国立公園である雲仙岳山頂・御神体脇で登山者がたき火 怒り爆発の関係者を直撃

二年連続の悪質行為に対して非難轟々。そのあきれた実態とは…

2021/01/03 08:30

焚き火跡
(写真提供:雲仙温泉観光協会)

1日午前7時21分に初日の出を迎えた長崎県・雲仙普賢岳山頂。今年はコロナ禍の影響もあり例年の半分の約40人がご来光を見守った。そんな中、ご来光目当ての登山者の悪質行為が波紋を呼んでいる。



 

■なんとほこら脇でたき火

雲仙温泉観光協会職員と地元消防団は、午前4時頃に普賢岳700メートル付近から山頂(1,359メートル)を目指して登山を開始。今年は雪山となったため、極寒の中の登山となり、午前6時すぎに到着したが驚くべき光景を目にしたという。


なんと普賢菩薩(ぼさつ)の御神体がまつってあるほこら脇でたき火を行い、周辺では4人ほどが暖を取っていたそうだ。


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■北九州なまりを使う人物

このたき火を行っていた中心人物は40代から50代と思われ、昨年も同じ行為を行っていたという。昨年消防団が注意すると「そんなの関係ないっちゃ。いいっちゃ」という北九州なまりを使い、警告を無視。

今年も注意すると、「ハイハイハイハイ」と繰り返すのみで目も合わせなかったそうだ。火災の危険もあるため「後始末をしっかり行うように」と指示するも、最後に消防団がこの場所を確認すると燃えカスや灰、残ったまきが雪に埋められていた。


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■一連の行為を国と県に報告予定

雲仙温泉観光協会や消防団はこの一連の行為に激怒しており、「はたわたが煮えくり返る想い」だと語る。また、「このようなことが起こると、国や県と協議して注意喚起の立て看板や防犯カメラの設置も検討しなければならなくなる」とこぼす。

さらに「外国人も評価する、風光明媚な雲仙天草国立公園の特別保護区での自然破壊につながる行為は、決して許されない」と憤る。一連の行為は国と県に報告する予定だという。

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■過去には山頂付近で火災も
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