日本医師会が会見 “4人以下の会食なら感染しない”は「間違いです」

日本医師会の中川俊男が都内で記者会見を行い、現在の医療提供体制の逼迫した状況を踏まえ、昨年4月頃のような危機感・緊張感を取り戻してほしいと強く訴えた。

2021/01/06 16:40

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(makyzz/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

6日、日本医師会の中川俊男会長が記者会見を行ない、1都3県に緊急事態宣言が発令される見込みであることに際し、改めて「新型コロナウイルスを甘く見ないで下さい」と強く訴えた。



 

■緊張感や危機感を取り戻して

中川会長は、今回の緊急事態宣言の発令について「医療提供体制の逼迫に瀕している医療にとって非常に大きな意義がある」とし、政府の決断を評価していると述べる。

そして、昨年4月の発令時のように「連帯感をもった危機感、緊張感を取り戻さなければならない」と訴えた。


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■「議員の夜の会食、全面自粛しては」

中川会長は、政府に対して「緊急事態宣言下においては、全国会議員の夜の会食を人数に関わらず全面自粛してはいかがでしょうか」とも提案。

「国会議員に範を示していただきたい。先ず隗より始めよです。そのような行動が必ず国民の一部に生じた緩みの解消に繋がります」「4人以下の会食なら感染しないとお思いなら、それは間違いです」と語気を強める場面も。

加えて、「日本医師会は今回の宣言において、飲食店を中心に経営危機が深刻化することを危惧しています。政府のご配慮を同時に強くお願いします」とも訴えた。


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■「現実はすでに医療崩壊です」

一部で「医療崩壊の危機などないのではないか」という声が上がっていることに対して、中川会長は「この声に多くの医療関係者が傷ついています」と明かす。

新型コロナウイルス患者の医療と、それ以外の通常の医療が両立してこそ「機能している」状態であり、必要なときに適切な医療を提供できない、受けることができない状態が「医療崩壊」、必要なときに医療自体を提供できない状態は「医療壊滅」の状態であると説明。

「現実はすでに医療崩壊です、ぜひご理解を賜りたい」とし、改めて「新型コロナウイルスを甘く見ないで下さい」と強く呼びかけた。

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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい

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