関東では今夜から雪の予報に 各都県ごとの「いつ・どこで」を気象予報士が解説
関東の早いところでは今夜から雪の予報、一部では積雪の恐れも。気象予報士の千種ゆり子さんが解説します。
■東京・埼玉は1~3センチの降雪予想
埼玉:12日未明から12日昼過ぎにかけて雪や雨 標高の高い所を中心に積雪 平地でも積雪となる可能性がある ※予想される降る雪の量(12日昼まで・多い所) 南部・北部:2センチ/秩父地方:3センチ
東京:12日未明から昼過ぎにかけて、雨や雪 多摩西部の山沿いを中心に積雪となり、 東京23区でも積雪となる所がある見込み ※予想される降る雪の量(12日昼まで・多い所) 東京23区:1センチ 多摩地方:3センチ
埼玉と東京は似たような予想になっています。降り出すのは12日に日付が変わってからで、朝7時までにはやむ予想。降る時間も千葉茨城に比べれば短く、降る量は多くても1~3センチ程度。積もっても道路にうっすらくらいの可能性が高いです。
ただ、今現在予想よりも気温が低い状態で経過しているため、予報よりも悪くなる可能性があるとも睨んでおり、幅をもって考えておきたい状況です。
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■2回の雪が降る神奈川
横浜など神奈川東部は、東京と同じで、降るのは12日未明~朝で、降雪量は2センチ。横浜などは沿岸部で気温が高いため、積もる可能性は低いと思います。問題なのが、神奈川の西部です。気象庁の予報の、降り終わりの時間「12日夕方まで」というのがポイントです。
神奈川:12日未明から12日夕方にかけて断続的に雪や雨 西部山地を中心に積雪となり平地でも積雪となる所がある見込み ※予想される降る雪の量(12日昼まで・多い所) 東部:2センチ/西部の平地:3センチ/西部の山地(標高500メートル以上):7センチ
じつは、12日の関東は、昼頃に一度雪がやんで、その後雨になる予想です。ところが神奈川西部の箱根などでは気温が低いため、平野部では雨のところが、雪になると見込まれるのです。
ひとくちに同じ地方といっても、地域差が大きいのが関東地方。雪の予報はなおさら、地域性が強くなります。今後関東の雪予報を見る際は、気象予報士のSNSなどを気にしてもらえると幸いです。
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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子)