顔全体が産毛だらけになった女性に肺ガンが発覚 医学誌の論文に注目集まる
女性は少し前から、やわらかい産毛が顔や首などを覆うようになったことに気付いていた。
突然の多毛を自覚するようになった女性について、その後の詳しい検査で肺癌が見つかった。両者の因果関係に注目が集まっていることを、オーストラリアのメディア『7News』ほか、英国のメディア『Mail Online』などが報じている。
■有名医学誌に論文を発表
肺癌に関して大変珍しい「兆候」の例を報告したのは、オーストラリア・メルボルンにあるピーター・マッカラム・がん治療センター。
権威ある医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)』にも査読済み論文として発表され、医学界の大きな関心を集めている。
関連記事:症例56件のみの獣人化現象「ゾアントロピー」 自身を鶏と主張した女性を認定
■2ヶ月前から体に変化
メルボルン在住の現在51歳のその女性は、最初に皮膚科を受診していた。「2ヶ月ほど前から顔全体、首、そして胴の上のほうに柔らかい産毛(うぶげ)が生え始め、かなりフサフサになってしまった。何が起きているのか不安だ」と訴えたという。
ところが理由もなく痩せ、倦怠感があり咳が出ることを告げると、内科での受診を強く勧められた。