プロ野球、沖縄キャンプの無観客開催が決定 県庁は「延長する可能性」示唆
無観客開催が決定した、プロ野球の沖縄春季キャンプ。有観客での開催はあるのだろうか…
プロ野球・横浜DeNAベイスターズは20日、沖縄県内で2月1日から始まる春季キャンプの無観客開催を発表した。
■沖縄の緊急事態宣言を受けて
3月26日(金)の開幕に向けてプロ野球の各球団は、2月1日から沖縄、宮崎などで約1ヶ月間のキャンプを行う。例年であれば、観客もスタンドから声援を送るなどして、選手とファンの交流も楽しめる。またキャンプを行うメインスタジアム周辺にはキッチンカーやグッズショップなども出店しており、ファンにとってもたまらない一大イベントとなっている。
しかし、沖縄県の玉城デニー知事が19日の記者会見で発表した要請を受けて、政府の緊急事態宣言と沖縄県の緊急事態宣言の双方が解除されるまでの間、無観客で実施することとなった。
対象は横浜DeNAベイスターズの他、沖縄県内で春季キャンプを実施する、東京ヤクルトスワローズ、中日ドラゴンズ、阪神タイガーズ、広島東洋カープ、北海道日本ハムファイターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、千葉ロッテマリーンズの8球団となる。
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■有観客での実施はいつ?
有観客での実施については、政府、沖縄県の緊急事態宣言解除後、沖縄県および各球団がキャンプを行う宜野湾市、嘉手納町などと相談を行いながら改めて検討するとのこと。
県独自の緊急事態宣言は、1月20日~2月7日まで。玉城知事は県民に対して不要不急の外出を控え、とくに午後8時以降の外出は自粛するように求めている。沖縄県の新型コロナウイルス新規感染者数は、今年に入ってから1日100人を超えることもあり、19日は113人であった。
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■県庁に問い合わせてみると
緊急事態宣言が長引く可能性について沖縄県庁に問い合わせると、「県としては緊急事態宣言を出したことで、新規感染者数をなんとか抑えていきたいですが、状況によっては延長する可能性もあります」との回答。
予定通りに進めば2月7日に緊急事態宣言が解除されるが、春季キャンプに有観客開催ついては、日本野球機構や各球団との間で調整を行うという。
ちなみに、2021年春季キャンプに参加する監督・コーチ・選手およびスタッフ全員は、 PCR検査を受け、陰性を確認した上で沖縄県に移動。キャンプ期間中は不要不急の外出自粛等、沖縄県からの行動要請を遵守するという。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)