週末は関東南部も雪の予報 八王子、秩父、箱根では道路に積もる可能性も
気温が低い埼玉県内や、長野県・山梨県・関東西部の山沿いを中心に雪の量が多くなりそうで、埼玉県南部では7~10㎝、東京23区では1~5㎝の雪が降る予想。
この土日は関東南部でも雪の予報が出ています。気象予報士の千種ゆり子が解説します。
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■今回は“降水量”が多い
今回は関東に雪をもたらす南岸低気圧が“比較的発達”するため「降水量が多くなる」という特徴があります。
降水量とは雨と雪とを合わせた量のことです。現在コンピューターが計算している降水量は以下の通りです。
今回は日本の南にある低気圧が原因のため、南の地域ほど降水量が多くなります。このため、関東南部を中心に降水量は20~30㎜となる見込みです。
降水量1㎜は、関東の場合雪0.5~1㎝に相当すると言われますので、全てが雪になれば関東南部でも10~20㎝程度降ることになり、大雪となるわけです。
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■道路に積雪のおそれも
今回は、降ったもの全てが雪になるわけではなく、雨⇒雪⇒雨という推移を辿りそうです。
つまり雪の時間が長引く地域ほど、大雪になりやすいということが言えます。
気温が低い埼玉県内や、長野県・山梨県・関東西部の山沿いを中心に雪の量が多くなりそうです。埼玉県南部では7~10㎝、東京23区では1~5㎝の雪が降る予想です。
降った量全てが積もるわけではありませんが、八王子、秩父、箱根では道路に積もる可能性があります。NEXCO東日本も緊急で、冬タイヤの装着を呼び掛けました(雪道のノーマルタイヤ走行は法令違反だそうです)。
なお、前橋周辺は1~3㎝と、上記画像では埼玉県よりも降雪量が少なく予想されています。これは南岸低気圧からの雲の広がりが、群馬県までは届かないと予想されているからです。
しかし予想よりも雲が広がった場合には、埼玉県と同じレベルの降雪となる可能性があり、気象庁は群馬県南部に大雪警報が出される可能性を「中程度」と見積もっています。