海外選手から「東京五輪不参加」の声 ワクチン接種遅れやIOC会長の「奨励」発言も一因か
ニュージーランドの今回の報道を受け、ほかの国の反応にも注目が集まっている。鍵となるのは、やはりワクチン接種だが…。
■訪日前の接種は各国バラバラ
ワクチンの承認がなかなか下りない日本に対し、苛立つ様子もなかったIOC。トーマス・バッハ会長は26日、各国の選手や関係者について「訪日前の接種を奨励したい。だが義務ではない」と述べた
競技中はもちろん、飛行機やバスでの移動、競技会場のロッカー、シャワールーム、食堂など、三密が避けられないなか、未接種かつマスクをしていない選手が多数存在する状況を想像し、おのずと「打たなくては」となるだろう。
ただし、参加を予定しているすべての国で、東京五輪に行くことを理由に優先的にワクチン接種を受けられるわけではない。
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■「念願叶いやっと五輪に」
このたびBBCとのインタビューに応じたのは、初めて五輪競技としての採用が決まったスポーツクライミングに出場する、英国のショーナ・コクシー選手(28)だ。
2016年以降、ボルダリングのワールドカップで数々の優勝を経験してきた彼女にとって、五輪出場は選手人生の最高のイベントだといい、「ここまでじつに長い道のりでした」と語っている。
昨年、彼女は手首と膝の手術を受けており、万全なコンディションで五輪に臨むべく現在もトレーニングを欠かさないが、10代選手の活躍が目立つこともあり、五輪出場はこれが最初で最後となる可能性は少なくない。
こうしたアスリートたちのためにも、安易に中止や再延期を口にすることだけはしたくないものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)