文学美女と正攻法でお近づきになるコツ まずは「読むと元気になる」本に挑もう

「本を読む」という行為自体は簡単だが、「どの本を読めば良いか?」という判断はなかなか難しいもの。文学美女にオススメを聞いてみると…。

2021/01/31 17:30


 

■実写映画も控えた不朽のSF名作

まず奈々ちゃんが手にしたのは、アメリカの作家ロバート・A・ハインラインが著した『夏への扉』という一冊。

残念ながら公開延期となってしまったが、俳優・山崎賢人主演でまさかの日本での実写化が決定し、多くのSFファンに衝撃を与えたことは記憶に新しい。

「SF小説と聞くと『敷居が高い…』と尻込みしてしまう人もいると思うんですけど、そんな人にこそ読んでほしい作品です!」と猛プッシュする奈々ちゃん。「このお話は60年以上前に書かれた、いわゆるタイムトラベルものの作品で、主人公の男性に惹かれます」と見所について語ってくれた。

八木奈々

同作の主人公は信じていた人物から裏切られ、まさにどん底の状態にいるのだが、奈々ちゃんは「どんなにしんどい状況でも、一度騙された後でも、人のことを信じようとするその姿勢が本当に大好きなんです」と、主人公の魅力を力説。

また「翻訳の素晴らしさ」も同作の魅力を高めているため、「新訳版も良いですが是非、福島正実さんの訳した版を読んでみてほしいです!」とも語ってくれた。


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■本当にしんどいときに読みたい本

続いて紹介してくれたのは、日本の作家・瀬尾まいこによる『天国はまだ遠く』という一冊。

こちらは仕事や人間関係などに疲れ切った女性が山奥へ向かい、服毒自殺をしようとするのだが死に切れず…というなかなかショッキングなストーリー。しかし死ぬために訪れた土地で出会った人々の影響で彼女は次第に癒されていくのだが、「自分の居場所はここではない」ということにも気づいてしまう。

どうやら奈々ちゃんは、どん底に落ちた主人公が逆境から立ち上がる物語が大好きな模様。

八木奈々

今作の魅力について訊ねてみると、「本当にしんどいときって、周りの人からの温かい言葉や励ましも、耳に届かなくなっちゃうんですよね…」「主人公の女性は『自殺する』という理由で遠くへ向かうのですが、私は『しんどいときに遠くへ行く』ということは本当に大切だと思います」と語ってくれた。

これまでの日常から離れることで「今まで見えなかった自身の良い部分や、目を背けてきた嫌な部分と向き合うチャンスが生まれる」というのが奈々ちゃんの持論。

「日常から離れる」というのは物理的に限った話ではなく、インドア派の彼女にとっては「読書」に夢中になることでその条件をクリアしているという。最近どうも元気が出ないという人は、文学美女オススメの本を手にとってみてはどうだろうか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ 取材協力/八木奈々

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