新型コロナ「肛門検査は小児で特に有効」と中国 正確な結果急ぎたい空港でも

すべての専門家が肛門からのPCR検査を奨励しているわけではないが、本当に有効なら、日本も検討してみる価値はありそうだ。

2021/02/01 08:30

新型コロナウイルス・COVID-19・SARS-CoV-2
(画像提供:アメリカ国立アレルギー感染症研究所)

中国では、PCR検査は鼻の奥や喉より肛門で行ったほうが正確だとして、そちらの検査が始まったことが話題になっている。なかなか正しい結果が得られないといわれる乳幼児や小児においても、差は歴然としているという。医療系ウェブサイト『webMD』ほかが伝えた。



 

■PCR検査も早すぎると…

来る旧正月(春節)の大型連休後、再び爆発的な流行が起きることが懸念されている中国。この国でも、新型コロナウイルスが「終わりなき闘い」と言われるようになった大きな原因として、PCR検査の不確実性が挙げられている。

たとえば、クラスターが発生した病院の同じ病室の入院患者にPCR検査をした場合、2日目では半数程度しか陽性を示さず、全員が陽性を示すには5日ほどかかる場合が多いという。早すぎるPCR検査で「全員が陰性」と示されても、それを鵜呑みにするわけにはいかないのだ。


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■PCR検査には限界が

特にリスクが高いとされる高齢者や基礎疾患がある人たちにおいては、より速やかに、より正確な検査結果が求められるが、「鼻の奥や喉からのPCR検査では限界がある」と主張するのが、感染症および呼吸器が専門の北京佑安医院の李侗曾(Li Tongzeng)医師だ。

誤って陰性と判定された場合、きちんと綿棒で検体(鼻やのどからぬぐった粘液や痰)を採取できていない、感染後間もないためウイルス量が少なすぎる、ウイルスが肺の奥の方に多く、鼻や喉にはあまりいないなどの理由が考えられるという。

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■肛門での検査で陽性率アップ
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