天下一品の前を車で通ると… 分かりすぎる「あるある現象」に共感の声相次ぐ

ドライバーをサポートするための、安全運転支援システム。非常に便利な存在だが、「完璧」というワケではなく…。

2021/02/02 05:45


 

■公式も「天一」の誤認を警戒していた?

ちなみにHonda Sensingの公式サイトを見ると、運転手に標識の表示を伝える「標識認識機能」には弱点が存在することも明記されている。

例えば「カーブの先に標識が設置されている」「標識の一部が隠れている」といったシチュエーションでは、「システムが正常に作動しない場合があります」とのこと。

また色や形の判別がつきにくい看板などは、よく似た標識が検知されてしまう。公式サイトでは名前こそ出ていないが「中華そば」と表記された、「天下一品」に激似のデザインの看板が「進入禁止」と誤認されてしまう状況が一例として挙げられていた。


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■こうした誤認は何故起こるのか…

そこで上記の事情を元に、広報担当に話を聞いてみる。機器の「認識精度」自体は以前のシステムに比べて向上しているのは間違いないが、「誤認をなくすことは理論上可能か?」という質問はかなりデリケートな内容だそう。

「技術が進化しても、道路状況、天候状況、車両状態等によっては、作動しない場合や十分に性能を発揮できない場合が考えられますので、一概に誤認をなくすことが可能とは申し上げられません」「今後も日々の開発を進め、認識精度の向上に向けて取り組んでまいります」というコメントが返ってきた。

また誤認が起こり得る原因としては、「形状」が大きな認識要素になっているためだという。「人の顔で例えると、輪郭やシルエットだけでなく、眉や、目、皺なども含めて認識しているようなものです」という具体例を挙げつつ、「実際の判断には機械学習(AI)の手法を使って、機械に正しいこと、間違っていることを学習させています」と説明してくれた。

近い将来、科学技術がさらに進歩すれば、「天下一品」と「進入禁止」を明確に区別できる機器が誕生するかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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