森喜朗会長の失言に海外から猛反発 専門家は「会議で多弁なのはむしろ男性」

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長である森喜朗氏。かなりの見当違いだと、海外でもバッシングが相次いでいる。

2021/02/05 16:00

森喜朗

東京五輪のJOC臨時評議員会における、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の失言が、海外、とくに欧米で「見当違いも甚だしい」と波紋を広げている。オリンピックには海外から大勢の女性アスリートや大会関係者がやって来るため、このままで良いとは言えない展開だ。



 

■「とんでもない見当違い」

女性は会議で長く話しすぎるため、女性の多い会議は時間がかかるという森会長の発言に対し、海外では今、「驚くような性差別主義者(sexist)だ」「このような人物は、政治家として、五輪開催国の会長としていかがなものか」といったバッシング報道で沸いている。

英字の報道が増えるにつれ、SNSはますます炎上しているが、日本人が「女性に対する差別や侮辱、男尊女卑を強く感じる」と論じているのに対し、欧米では「とんでもない見当違いだ」と反発する声が目立ってきた。


関連記事:森喜朗会長の謝罪会見 杉村太蔵氏「久しぶりにすごいの見ました」

 

■著名な米国心理学者の見解

英語圏のSNSでは、米国ペンシルベニア大学のウォートンスクールで教鞭をとる心理学者のアダム・グラント氏のツイートが、注目を集めている。

森会長の見当違いを指摘する同氏は、「うるさく、よく喋り、話を遮られそうになっても黙ろうとしないのは、むしろ男性に多い」と指摘。男性は権力を盾に熱弁をふるいたがる傾向があり、とくに女性がいる会議では、それが顕著になると説明する。

日本の森会長の考え方は、少なくともアメリカでは通用しないようだ。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■カナダの社会学者たちの見解
東京オリンピック東京五輪謝罪失言問題発言女性蔑視バッシング森喜朗翻訳記事性差別主義者
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング