リアルすぎる「あさりぬいぐるみ」が話題 製作者に人気の秘訣を聞いた

本業は刺繍のメーカーがぬいぐるみ製作で大ヒット。そのわけとは…

2021/02/11 16:05


アサリぬいぐるみ
(写真提供:ボクトウ刺繍)

日本玩具協会によると、2019年度国内市場でのぬいぐるみの売上は約270億円。ここ数年270億円台を維持しており、根強い人気を誇る。そんな中、リアルすぎる「あさりぬいぐるみ」が話題を呼んでいる。



■柄が5タイプ

あさりのぬいぐるみは柄が5タイプあり、大きさはほぼ実物どおり。マグネット入りタイプかボールチェーン付きを選択することができる。マグネット入りは、冷蔵庫にレシピやゴミの収集日表などを貼る際の助っ人としても活躍する。


表面の凹凸も忠実に再現し、1個600円(税込)を合計3個以上購入すると、スーパーで売っているものとそっくりの状態で届く。すでに約300個が完売。人気商品につき、現在ホームページ上で予約販売を行っており、注文から2ヶ月以内に発送される。


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■本業はアイドル衣装

製作者の平栗氏は、夫婦で「ボクトウ刺繍」を経営している。本業はアイドル衣装の刺繍を手掛けており、グループの制服の校章なども担当。

刺繍作品
(写真提供:ボクトウ刺繍)

新曲を出すたびに新たな衣装を製作することと、最近のオンラインライブの影響から、仕事量はむしろコロナ禍前よりも増えているという。ではなぜ刺繍メーカーがぬいぐるみ製作に携わっているのか。


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■ぬいぐるみパタンナー経験を活かして

平栗氏は、ジュエリーデザイナーを経て、玩具メーカーでキャラクターぬいぐるみのパタンナーをやっていた時代がある。もともと、ぬいぐるみ製作は好きだったそうだが、キャラクターのぬいぐるみを作るには、版権元の許可やロイヤリティが必要になってくる。

製作機器
(写真提供:ボクトウ刺繍)

また、版権元から厳しい注文やチェックが入るため、版権や著作権フリーの「しがらみ無し」ぬいぐるみを製作することを思いついた。布を切る本格的なレーザー機器もあるため、大手ではできないような小さなロットでの生産を行っている。

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■著作権切れの犬がモチーフ
著作権キャラクターぬいぐるみスーパー新型コロナウイルスコロナ禍
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