橋下徹氏、組織委新会長人事の”密室”批判に反論 「悪口を言うのが人事会議」
森喜朗氏の後任選びに対する「密室」批判に、橋下徹氏が反論。
元大阪市長の橋下徹氏が、17日に自身のツイッターを更新。森喜朗東京五輪・パラリンピック組織委員会前会長の後任をめぐる、選考過程への「密室」批判に反論した。
■「密室」で進んでいく後任人事
既に大きく報じられているように、森前会長は女性に対する根拠なき差別発言が世界的問題となって辞任。後任にはJリーグ初代チェアマンを歴任した川淵三郎氏が内定したが、これは森前会長による「指名」だったため、透明性に疑義が生じていた。
結局、川淵氏は就任を固辞し、後任選びはふりだしに。さまざまな人物が取り沙汰されるなど混迷を極めたほか、プロセスをめぐって「密室」という批判も噴出していく。
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■フルオープンは「ありえない」
後任選びは検討委員会で進められるのだが、この内容は完全非公開。8人の委員会メンバーも、委員長の御手洗冨士夫キヤノン会長兼社長CEOを除いて非公開とされ、参加者は報道各社の取材による非公式な発表となった。
透明性の確保が叫ばれる中、こうした閉鎖的な進め方は国民からの批判の的に。
しかし、橋下氏はツイッターにて、同ニュース記事を引用する形で「立候補+選挙ではないいわゆる『人事』において、完全フルオープンの手続きなんてあり得ない。人事会議とは人物評を行うもので悪口が出る」と理解を示した。
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■「どこの組織も非公開」
続くツイートでも、橋下氏は「完全フルオープンで人事会議なんてやったら、誰も真剣に人物評を行わなくなる。正直に悪口を言うのが人事会議なのでクローズでやるしかない」と非公開の形式を擁護。
続けて、「人事会議のフルオープンを言う者は人事をやったことのない人たち。メディアも大学も含めてどこの組織でフルオープンの人事会議をやっているところがあるのか」など、非公開への批判に対して語気を強めて反論した。
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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太)