チコちゃんがスケートリンクの氷の秘密に迫る 長い時間かけてゆっくり作ると…
『チコちゃんに叱られる』でスケートリンクの氷の作り方を解説。作業員たちの尊い努力によって作っていた。
19日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「スケートリンクはどうやって凍らせているの?」が注目を集めている。
■長い時間をかけて作り出す
チコちゃんの気になる回答は、「とんでもなく長い時間ホースで水をまいて凍らせている」という。番組では、スケートリンクができるまでの72時間に密着。埼玉県川口市にある夏はプールとして楽しまれる場所がスケート場に変身するところを取材している。
水が外に漏れないように氷を張るエリアの高さを水平にし、防水シートを被せている。この時点で25時間ほどが経過。続けて、太さおよそ1cmの冷却管をリンクに敷き詰めていく。2,000本を超える冷却管が並べられる。
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■マイナスでも凍らない不凍液
マイナスの氷点下となっても凍らない不凍液をマイナス15℃まで冷やして冷却管を循環させて氷作りをスタート。この時、冷却管が均等な隙間を持ってキレイに並んでいないと凍る速度が歪になるため、きれいなスケートリンクができない。
1回の水撒きで0.3mmほどの氷の層を作り、それを繰り返す。こうすることでキレイで透明で溶けづらい頑丈なリンクを作れるようだ。
一気に凍らせると空気が入り、不均等で溶けやすいリンクになってしまうという。気温2℃の中で水を撒いては30分待機、また水を撒きというのをひたすら繰り返す。層が厚くなると、水の量もだんだん増やして調整していく。
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■72時間かけても終了せず
夕方から朝にかけてぶっ続けで作業は続く。作業員複数人で交代しながらリンクづくりは続く。72時間が経過して、見事完成かと思いきやスタッフによると「全然まだですね」とのこと。最低でもスケートリンクには5cmの厚さが必要だが、72時間時点では2.5cmの完成度。
100時間経過で、厚さが5.5cmになると一度は完成。この後に整氷車をリンクに走らせて氷を割るのだという。重みで負荷を与え、氷を割る。その割れ目に水を撒いて凍らせることで密度を挙げてより頑丈にするようだ。
長い時間をかけてスケートリンクを作り出すため、チコちゃんの回答「スケートリンクはとんでもなく長い時間ホースで水を撒いて凍らせている」と改めて話して回答を締めた。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)