震度6強の揺れに耐えた「勇者たち」が話題 奇跡の復活を遂げた道の駅を直撃
震度6強の揺れに耐えた勇者たちに込められた想いとは。復活を遂げた軌跡を追った。
福島県によると、13日夜の最大震度6強の地震による公共土木施設被害額は約44億円で、農林水産業の被害見込み額は約6億円にのぼるという。そんな中大きな被害を受けた道の駅が、スタッフの懸命な努力で早期での奇跡の復活を遂げた。
■国見町随一の人気スポット
宮城県と福島県の県境・国見町にある「道の駅国見 あつかしの郷」は、県内唯一の泊まれる道の駅だ。2017年5月のオープン以降平日は約3,000人、土日は約5,000人が訪れる人気スポットとなっている。
国道4号沿いに位置し、東北道国見インターから車で約5分という便利さもあって、地元農家の新鮮な野菜を求め、宮城県内からも多くの客がやってくる。大型トラックの駐車スペースも38台分あるが、満車になるほどの人気ぶりだ。施設内には約2万点の商品が並ぶ。
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■変わり果てた風景に愕然
13日夜の震度6強の揺れのあと、鈴木亮一総支配人はその変わり果てた風景を見て愕然としたという。店内の陳列棚は倒れ、天井も一部落ちた。
被害額は、商品だけで200万円、施設・設備も含めると約3,000万円にのぼるという。地震後から、スタッフ総出で復旧作業を開始。その間は休む暇がなかったそうだ。
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■農家の想いを背負って
困り果てたのは、道の駅で農作物を販売している農家たち。この施設で販売するために農作物を育てている地元農家も多く、それが生きがいにもなっているという。鈴木氏は、その農家の想いを知っているからこそ、「なんとしても復旧しなければ」という使命感に燃えた。
施設内では、落ちてしまったり、壊れてしまった商品も多くでたが、奇跡的に震度6強の揺れに耐えたものも。