菊地成孔、主宰バンドの解散を発表 「音楽愛好家の方にならご理解頂けると思います」

菊地成孔が「DC/PRG」の解散、ライブツアーの開催を発表。解散理由や決意の時期についても明かした。

2021/02/22 18:00



■解散決意は20周年ツアー中

菊地:そして、実質上、このボックスセットのレコ発となる、大阪東京の2会場で行うライブを以って、解散を決定しました。会場と日時は以下の通りです。 


Hey Joe, We’re dismissed now/PARTY 1-OSAKA 3月26日(金) 大阪 バナナホール Hey Joe, We’re dismissed now/PARTY 2-TOKYO 4月2日(金) 東京 新木場スタジオコースト

以上、来たる4月2日が正式な解散日となりますので、以下、なるべく手短にご挨拶させて頂きます。


私が解散を決意したのは一昨年の20周年ツアー中で、昨年11月にはメンバーにその旨を伝え、全員から異議の有無を問う意思確認をしました。メンバーのほとんどに異議はなく、突然のことに継続を推進する者も若干名いましたが、速やかに全員合意に達しました。


メンバーに伝達の際は「自分がリーダーとなって、この運動体の活動を継ぐ、という意思がある者には、バンド名、楽曲、運営権を全て無条件で譲渡する」としましたが、現在のところ挙手はなく、解散ライブのスケジュールも決まり、前述ボックスセットの制作もほぼほぼ終了致しましたので、このタイミングでファンの皆様に報告するに至りました。


関連記事:菊地亜美、ファーストサマーウイカの台頭に焦り 思わぬ本音が話題に

■解散理由の第一は…

菊地:解散の理由の第一は、我々の活動趣旨や経歴を知らない方、つまりファンでなくとも、音楽愛好家の方にならご理解頂けると思います。


それは「20年以上継続するかどうか。というラインは、大きなボーダーライ ンである」という判断です。我々は名人芸化や自己模倣、ブランドの維持を善しとしません。


無論これは我々固有のポリシーであって、20年以上活動を継続し、メンバーを次々に変え、伝統芸能化し ている偉大なバンドの存在を否定しているわけではありません。


キングクリムゾン、10CC、サン・ラ・ア ーケストラ、等々世界各国に存在する、20年越えを果たして活動を維持しているバンドの偉大さには、大 編成バンドの運営者としても、いち音楽愛好家としても大いなるリスペクトを表明します。

次ページ
■ 解散を以ってポリシーを貫くべきと判断
東京大阪解散アルバムライブツアー
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング