タイガー・ウッズ転院で完治には半年~1年か 重い感染症との闘いになる恐れも

右脚の脛骨と腓骨の上・下の両方の部分に「開放性粉砕骨折」を負ったタイガー・ウッズ選手。傷ついて壊死した組織を除去するほか、今後は追加の手術が繰り返されるだろうという。

2021/02/27 19:00


 

■体重をかけられるのは…

一方、元PGAツアーのゴルフ選手で、医科大学の整形外科医であるビル・マロン氏は、「ダウンスイングでは左足に重心を。負傷したのが右脚なのは不幸中の幸いだ。楽観視できる状況であれば、3ヶ月ほどで体重をかけられるのではないか」と語った。

だが、南カリフォルニア在住の整形外科医ジャイム・ヘルナンデス氏は「半年から1年かかるだろう」と予想。両氏とも「実際に患部を診ていないため確かなことは言えない」としているが、いずれにせよ怪我の完治とスポーツ界へのカムバックは異なる。その先にも大変な努力が必要となるようだ。


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■求められるのは不屈の精神

『ワシントンポスト』は、メリーランド大医学部の整形外科部長であるアンドリュー・ポラック氏の説明をもとに、脚の腫れで組織内圧が上昇して血行障害が生じ、組織に虚血をきたす「コンパートメント症候群」、および骨折部の骨の癒合がうまくいかなくなる「偽関節」という重い後遺症の懸念について触れている。

それでも、アスリートたちの怪我の治癒力や精神力には驚くものがあると称えるポラック氏。心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する患者も多く、道のりは長く険しいものであろうが、強い精神力を保ち、辛いリハビリを乗り越えることをウッズ選手にも期待している模様だ。


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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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