女性スキャンダル報道のジャーナリスト上杉隆氏 NHK党の反撃会見を土壇場で欠席

週刊誌で複数の疑惑を報じられた「NHK受信料を支払わない方法を教える党」の上杉隆幹事長が記者会見をドタキャン。

2021/03/04 13:20


 

■慶太氏への攻撃に終始

立花孝志

では、NHK党による反論会見では何が語られたのか。上杉隆氏がドタキャンするという報に接して、記者仲間に筆者は「立花さんも浜田さんも知るのは慶太さんのみ。そこに反論が集中するのでは」と予見したが、実際、その通りになった。

立花氏は冒頭で「上杉幹事長は、もはや言論には言論を…という境界は越えていると判断した。弁護士と協議している。近日中に独自で会見することになると思う」と上杉氏の欠席を説明した。会見では案の定、慶太氏について


・公設秘書として重要なことを任せられないと判断した


・報道された内容のようなことを慶太氏は秘書であるときに党関係者はじめ色々なところにメールした。初めは兄弟げんかだと思った


・2020年8月6日、上杉幹事長、慶太氏と私で4時間、話し合いの場を持った。妹さんとも電話で話した。慶太氏は私に「兄が複数の女性を妊娠・出産させた」と言っていたが、そのことを指摘すると「そんなことはいっていない」と発言を翻した。虚言癖があると思った


・社会常識がまったく通らない人だった。会議室の予約するしか能力のない人


・上杉幹事長と慶太氏は100対0で慶太氏が悪い。一つも彼の言い分には道理がない


と述べ、こき下ろした。会見のほとんどが慶太氏への攻撃だった。


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■空疎な会見に途中退出する記者も

また、乾氏が上杉氏会社の資料を持ち出したとして刑事告訴されたことについて「記事では乾氏が警察から聴取されたと書いてある。警察は証拠がないのに聴取するなどということはしない。もし、上杉氏の告発に異議があるのであれば、虚偽告訴で訴え返せばいい」と述べた。

しかしながら、これらの説明は立花党首がYouTubeで展開した論と同じで、目新しいものはなく、主役であるはずの上杉氏の欠席とあいまって、途中で退出した記者すらいた。

筆者は上杉氏の女性関係について説明すべきか否かで党首との間で見解の相違があるのでは、と質問。

立花氏は「記事では匿名になっているが、女性が働いた時期が書かれていて、アーカイブを見れば個人が特定されてしまう。だから、今はプライバシーの観点から、説明すべきだとは思わない」と見解を修正した。


 

■「得度したのだから真っ当に生きて」

上杉氏を告発した乾氏は会見をどう見たのか。当人に直撃したところ乾氏は「上杉氏が欠席したのは本当に残念」と語る。

「上杉さんの大きな問題は、目先の欲や焦りに負けて、親族はもちろん、身近な友人やお世話になった人などを裏切って不義理を起こしてしまうことだと思います」と述べ、上杉氏が得度して在家の僧侶になったことに触れ、「これからはお金や性欲に振り回されず、まっとうに生きてほしいです」と話した。

NHK党によれば、上杉氏は弁護士同伴で会見を開く予定とのこと。公党の幹事長にある氏が説明責任を果たすことを期待したい。

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(取材・文/France10・及川健二

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