「日本中のレーベルから連絡が…」 若きアーティスト・SASUKEの溢れ出す遊び心

今巷で話題の17歳の天才アーティスト・SASUKEにインタビュー。楽曲制作における話を聞いてきた。


 

■曲への遊び心が半端ない

SASUKE

———「平成終わるってよ」はポップな曲調ですが、「Times」はガラッと変わってムーディですよね。初めて聴いた時はあまりの緩急に驚きました。

SASUKE:ありがとうございます(笑)あれは「お洒落に数学の問題を解いていく」という数学番組のテーマソングのオファーをいただいて作った曲で、現代寄りかつソウルフル、そしてゆったりした曲調が思い浮かんで、1日でデモまで完成しましたね。


「Times」は落ち着いたトーンのいわゆるおしゃれ系の楽曲なのだが、じつは歌詞に「これでもか」と数学記号が盛り込まれている。歌詞を見たら想像以上の量に驚くことだろう。

SASUKE:これ歌詞がいいんですよ〜自分も気に入ってます(笑)意外と気がつかずに聴いている人も多いみたいですが、じつはトリックがあって。聴いてすぐに気が付かないように、「よくある音楽で使われているような歌詞」に似せているんです。


勉強を頑張る人を励ます内容なのですが、励まし方がありきたりなエールを言っていて。それはあとで歌詞を見た時に「そう言うことだったのか!」となるようにあえて、そうしてます。


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■「どんどん変わっていきます」

SASUKE

———平成が終わる直前に「平成終わるってよ」、直後に「新元号覚え歌」をリリース。そして「Times」は歌詞に数学記号を盛り込むど、全曲通じて遊び心が半端ないですね

SASUKE:意図に気がついたら「もう倍聴ける」っていうのを意識しています。例えば「目覚めるだけ」という楽曲は、自粛中に作ったこともあって、歌詞の「奪われてしまうの禍?」はコロナ禍(か)の「禍」をあえて使っていたり。


ちなみに「夏ぼっち」は縦読みになっていて、「Where僕の日常はどこ」って歌詞が隠されているんです。これは、今初めて明かしましたね(笑)


———何度も聞くことで魅力を発見できるわけですね。一方で「初めまして」の人にオススメの楽曲はどれでしょうか。

SASUKE:う〜ん、どれになるんですかねぇ…! 一番よく聴いていただいているのは「J-popは終わらない」ですし、僕がどんな音楽をやっているかがわかりやすいかもしれません。ただ、これからもどんどん変わっていきますので、「ここからどうなるのか…!」と思いながら聴いてもらえると嬉しいですね。


遊び心を持ちつつ常に進化を続けている彼は、将来的には海外での活動も視野に入れているようだ。これから確実に活躍を目にする機会が増すはずだが、その度に我々を楽しませてくれることだろう。

【新譜情報】
SASUKE「Good Gravity」
2021年2月19日配信
作詞・作曲・編曲 SASUKE
https://linkco.re/37Z3V4qm

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(取材・文/しらべぇ編集部・木根 大心 取材協力/SASUKE

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