無差別殺傷事件で有罪判決の20代男 「インセル男」と呼ばれた理由は
容疑者の犯行動機は、あまりにも理解し難いものだった。「性的な欲求不満でイライラが募っていたから」だという。
カナダ・トロント市で2018年に起きた、ある無差別殺傷事件。警察に語った動機から、犯人は世間から「インセル男」と呼ばれるようになっていた。このほど男に有罪判決が下ったことが報じられたが、改めてインセルという言葉が話題を呼んでいる。
■猛スピードで歩道に突っ込む
英国のメディア『SKY NEWS』『The Sun』などが報じたところによれば、その無差別殺傷事件は車が意図的に歩道に突っ込んだもので、歩いていた人々が次々とはねられ、10人が死亡、16人が重軽傷を負っていた。
警察は、車を運転していたアレク・ミナシアンという28歳の男の身柄を拘束。その後、ミナシアンは第一級殺人、殺人未遂などの容疑で起訴された。
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■女性に相手にされず…
ミナシアン容疑者は警察に「性的な欲求不満でイライラが爆発し、無我夢中でやった。100人を殺す気だった」と説明。犯行の動機は、あまりにも身勝手で許しがたいものだった。
ミナシアン容疑者は大学卒業後、ソフトウェア開発の仕事で収入を得ていたが、女性に興味津々であるにもかかわらず、性交の経験がなかった。「自分は自閉症スペクトラムで、人間関係をうまく築けない。女性にも相手にされず、激しい苛立ちを募らせていた」などと話したという。